福島原発事故と広島原爆、チェルノブイリ原発事故の比較

  • 2011/05/01(日) 11:55:14

福島原発は現在進行形であるが三者を比較した。
1. 放射性物質の排出量の大きさについて
チェルノブイリ原発の大きさは広島原爆弾の400倍とIAEAがみなしている。一方、1−2週間前,NHKのクローズアップ現代でチェルノブイリ原発は福島原発の8倍と聞いた。

結語:広島原爆を1とすると福島原発50、チェルノブイリ原発400となる。
2. 次に放射性物質の発生状況や飛散程度について
広島原爆の場合殺傷が目的なので高度も600mくらいのところで核分裂を一瞬に起こし、ものすごい高熱、爆風、放射線と出し、爆心地では多くの人が死亡した。非常な高温のため放射性物質は成層圏近くまで舞い上がり、広島市北西部などのような一部地域では死の灰として降り、放射性物質の影響が出た地域もあるが、ほとんどは軽微となった。
チェルノブイリでは人為的ミスで核分裂が起き、水素爆発によりと黒鉛火災により暖められた空気とともに非常に上空まで放射性物質は昇り、非常に広範囲に北半球に飛散した。半径30km以内はもちろん、遠くでも放射線量の多いところはホットスポット(350kmでもあった)として避難させられた。
福島原発では燃料棒の損傷などによる水素爆発などが4つの原発で起きた。空気が熱せられることもなかったので余り上空に上がらず、広い拡散はなかった。しかし、かなりの広範囲に放射性物質が飛散し、30km圏外でもセシウムの土壌汚染はチェルノブイリと同等レベルになった地域も出た(当ブログで説明済み)が、表面化(測定法の違いにより大手メディアからは表面化されてない)してないだけに内部被ばくは軽視されており(例えば、地元でも地産地消運動が盛んで、幼稚園児を持つ親からも給食が不安だということを聞いたことがある)、母乳から検出されても暫定基準値以下だからと大丈夫と報道されているが、その基準値は3月17日急きょ決まったものであり、WHO基準より桁違いに甘いものである、本当に安心かどうかの議論があってしかるべきと思う。原子炉の冷却機能を失ったので絶えず冷却用の水を注入しなければならず、また格納器などが破損したため高濃度汚染水の大量放出という世界が経験したことのない未知の領域に入った。

結語:広島原発の被害は外部被ばくが主であった。
チェルノブイリでは外部被ばくでかなりの死者を出た。内部被ばくについては甲状腺がん以外と特記することのない記述もあるが、追跡調査が十分行われたか疑問も残る。
福島原発事故では今のところ外部被ばくによる問題はない。しかし、内部被ばくの課題があると思う。チェルノブイル並みの汚染区域があるにも関わらず軽視されており、将来、内部被ばくによる被害が浮上しないか危惧している。
世界で初めて経験する海での汚染では大量の海水による希釈効果が期待されているが、一方では食物連鎖を介する生物濃縮の可能性もあり、注視していきたい。
<引用はご自由に>

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