ついに国際基準(平方メータ)による土壌汚染マップ公表された。

  • 2011/05/09(月) 11:00:32

ずいぶんと遅れたが土壌汚染マップが公表され、その資料は次のURLでみることができる。マップに添えられたコメントを< >の中に示す。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105060286.html

<航空機計測を元に「地表汚染マップ」 日米共同で製作された。 調査は4月6日〜29日行った(註:マップの日付では4月29日換算値)。
米エネルギー省は飛行機とヘリの計2機で60キロ圏内を、文科省は民間ヘリ1機で60〜80キロ圏内を観測した。放射線計測器を搭載し、約150〜700メートル上空から地上を観測。放射性物質ごとのエネルギーの違いから、半減期が約30年のセシウム137や、約2年のセシウム134の蓄積量を調べた。
 上記公表は原発から北西方向にセシウム137が1平方メートルあたり300万〜1470万ベクレルの汚染地域が帯状に広がっていた。チェルノブイリ原発事故では、セシウム137が55.5万ベクレル以上の地域が強制移住の対象となった。今回のマップでは、計画的避難区域の飯舘村や浪江町などの外でも一部、この水準を超える地域もあった。>

 1月半経過後の換算値で、しかも核種はセシウムだけ、線量も色だけであるので判断がかなり難しいいが次のことが言えよう。

1.セシウムの土壌汚染を国際的尺度でみるためには日本のkgあたりの表示を50倍すれば平方メータに換算できるのではないかとアメリカの核専門家が唱えた説が裏付けられた。
専門家以外のメディアを含む多くのヒトは単位が違うことまで考えず、チェルノブイリの土壌より日本の土壌の汚染度は1/50と錯覚していたように思う。
2.マップの色分け区分の幅の設定がおかしいと思った。赤色300−3000Bq/平方mと10倍幅、黄色は100−300と3倍幅と緑は60−100と2倍以下で薄青は30−60と倍ある。このことから想像できるのは3000Bqに近い値の箇所があるのではないか、すなわち、チェルノブイリより何倍も汚染が高い地域が存在する可能性がある。そのために、測定が大変なのに土を掘り混ぜ合わせる方法が採用されたように想像する。
3.半減期の短いヨー素などは1カ月半もたてばほとんどなくなるのでこれからは知る価値はあまりないが、しかし、被ばくした住民にとっては何の放射性物質で被ばくしたかを知ることは因果関係を知るうえでも重要である。
因みにチェルノブイリ事故では半減期の短い放射性キセノンが55.7%、ヨウ素131が9%セシウム137は1.2%しかない。旧ソ連では直接被ばくによる多数の死者が出たのに対し日本ではゼロということで大きな違いがある。しかし、一般住民は1000台のバスで一挙に避難したので初期の内部被ばくは低くできた可能性もある。
4.第一原発から170km離れた地点でテルル130が86Bq(シーベルトで3.1μSv/H)の数値が出たことを知っている。放射性キセノンも放射性ヨウ素より沢山排出されているはずであり、ヨウ素とセシウム以外の核種についても測定されているものはすべて公表すべきである。プルトニウムは敷地だけ報告されているが、三号機の燃料なのでかなり飛散しているように想像する。報告された核種はあまりにも少なく、測定した核種はすべて公表すべきである。
<引用はご自由に>

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