プルトニウムの毒性につぃて

  • 2011/06/18(土) 17:12:17

プルトニウムには6個の同位体が存在するが、プルトニウム239は原子爆弾の原料にもなり、またウラン238の分解からできるにもかかわらず、再びプルサーマル原子炉で使われるものである。同位体の238はアメリカで239の1割程度観測されているがそのほかの同位体はまだ観測されてない。
プルトニウム239および238について、直接被ばく、気道ならびに食道と3経路について考察する。

周期律表で中央より右側にあるので電子を与える側でなく、受け取る側なので陰イオンになる。しかし、3価以上必要なので塩にもなりにくい。物理学的半減期は239が2万4千年、238が88年ととも共に長い。

直接被ばく:
239も238もアルファ粒子といってヘリウム原子核を放出するので両者の毒性はほぼ同じとみなせる。このエネルギーは大きいが遠くまで飛ばず透過性は弱い。プルトニウムは紙一枚で遮断される極めて安全なものというプルト君のマンガは直接ひばくに関しては正しい。

経口被ばく:
プルトニウム生体内からの排泄は極めて遅く生物半減期は200年と長い。しかし、幸いなことに、吸収率は乳児で約0.01%、成人で約0.001%と極めて低くい。従って、乳児が1万ベクレル摂取しても1ベクレルが体の中に取り込まれるだけである。ところが、いったん体内に入ると生涯被ばくを受けることになる。

呼吸被ばく:
プルトニウムの被ばくでもっとも気をつけるべきはこの経路である。プルトニウムが付着した微粒子が肺胞内に入るとそこに沈着し、漿液にも溶けず何年にもわたり(この経路の半減期は不明)α粒子を放出すると考えられ、隣接した細胞のDNAを損傷し肺がんを起こす。なお、先に0.5μ以下の粒子は再び呼気に出るであろうと書いたがプルトニウムのように重い粒子が付着した場合は0.5μより小さくても沈着するかもしれない。
プルトニウムの肺への取り込みを抑えるにはマスクが最も有効であろう。
イラクなどで劣化ウラン弾にこのプルトニウム239が使われ後になって米軍兵士の発がん性が問題になった。マスク使用が徹底していたのだろうかという疑問が残る。

まとめ:
かって人類が作った最も恐ろしい毒物とか言われたこともあった。しかし、直接被ばくはまず問題ない。経口摂取も吸収率が低いことから大量でなければ問題にならないであろう。但し、微粉末となった粒子を吸い込むことだけは留意して防がなければならない。

<引用はご自由に>





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