観光客増加にはまず放射能安全基準を国際レベルへ

  • 2011/06/19(日) 20:50:24

この前、成田空港に行ったが随分と空いていた。東京でも浅草や秋葉原の商店街も海外からの観光客減少で売り上げも落ちている。日本経済が以前の活況をとりもどすためにも海外からの旅行客の復帰は必須であろう。
観光業界は海外の風評被害を受けて困っている。政府は早く安全宣言を出すとか、観光のPRをすれば風評被害が解けるので解決すると思っている様に見えるが、私はそう思わない。

最近、静岡では知事と市長が茶葉で国の基準が厳しすぎると勝手に考えたためか安全宣言をしてしまった。この理由は恐らく、首長の考えの根本にあるのは1回分の飲むお茶の量の中での放射能量は水道水基準に合格するので、茶用の国の基準がおかしいと考えられたこと。欧州放射線リスク委員会(ECRR)の低線量における被ばくの考え方の普及により野菜の国際的な基準レベルがセシウム137で500ベクレル/kgより厳しい方向に向っていることを認識されてなかったこともあろう。

上記のことを具体的数字で説明すると。500ベクレル/kgでも茶葉をお湯に浸して得られたお茶の濃度は日本の水道水基準の200ベクレル/Lよりはるかに低いのだから良いのではと考えられたと想像する。しかし、200ベクレル/Lは原子炉爆発に伴って3/17作られた暫定的なもので現在全国の水道のほとんどは未検出の0.1ベクレル/Lレベルになった。従って、原子力発電所の排水基準よりひどい水道水暫定基準は3/16以前の10ベクレル/Lに直ぐに戻すべきである。
野菜のセシウム500ベクレル/kgは原子力大国フランスやEUで採用している国もあるが、ヨーロッパではチェルノブイリ原発を経験したウクライナでは野菜のセシウム基準値は40ベクレル/kgとしている。これは今も残る外部被ばくはさけられないので内部被ばくを低くして何とか個人が受ける全線量を低くするために設定された。
直接被ばくを受ける日本はチェルノブイリと全く同じで内部被ばくの低下に注力すべきなのに地産地消運動という逆の行動をしている。また数値の高めの設定も逆の行動である。またシンガポールをはじめとする多くのアジア諸国は100ベクレル/kgを採用している。
私はとりあえずアメリカ並みの170ベクレル/kgに下げるべきだと思っている。
このような世界の厳しい目があることを認識していれば、茶葉を輸出することなく破棄するよう指導したと思う。

次の文は困っている農家の方に少しでも役立てればとの思いで追加しました。農家の方で読む方が、一人もいなかったら、何の貢献もできない。それで知っている方に農家の方がおられたらぜひ教えてください。

次にどうしてこのような高い値が出たか考える。今後の対策について書く。まず高濃度のセシウムの原因について、3月13日から15日にかけて福島原発から東南側の海に出た放射性粒子は、その後の風向きの変化で西に変わり、静岡に落下したものと思われる。静岡の茶畑に落下した粒子に含まれる放射性粒子にはヨウ素131が多かったが半減期が短いため、結局セシウムの放射能だけが残った。古い葉っぱの上に積もったセシウムは葉から吸収され枝から幹に移行し、新芽の方に移行したと考えられる。なぜ根を考えないかったかというと、セシウムは1年5センチくらいしか地中を移動しないことから根の深さまで達しないであろうと考えた。
二番茶、三番茶と必ず刈りその都度放射能を測れば、もし放射能が減少すれば、古い葉からの移行説を裏付けることになる。もし変わらないか増加傾向が見られるならば根を介しての吸収が考えられる。
来年度になるとセシウムの土からの移行がメインのルートとなろう。

それでまだ土を耕してなければセシウムはまだ表層にあるので、表層の土(何センチかはわからないので現場で放射能を測って決めてください)をはがして1か所にまとめ、別のところに保管しなければならない。

いつものように葉を刈り、むき出しになった土の表層を取り除ければ来年からはセシウム137が100Bq/kg以下の茶葉を出荷できると信じている。このように今年の作業は大変ですが実施すれば必ず報われると思うので頑張ってください。
掛った費用は東電なり国に請求し、セシウム汚染茶葉および土は同様に首長なり、国に相談してください。

フランス税関検査で静岡産のお茶に基準値の倍もある放射性が検出されたというニュースは世界に大きく報道され、静岡という地名にマイナスイメージを与えたとおもう。静岡産のほかの農産物や観光にとっても影響がなければありがたいことだが。
一般論だが信用を得るには長い少しずつの積み重ねが必要だが失うのは簡単である。首長には特定業界の意見に引きずられることなく大局的判断を願いたい。
<引用はご自由に>

HOME |