鼻血と下痢は複合放射性粒子との接触により起こる

  • 2011/06/23(木) 08:25:53

複合放射性粒子とは自分がタイトルを書くために今考えついた言葉なのでひょっとしたら初めてかも知れないので説明する。
今回の福島原発事故により飛散した粒子は風にのり3月18日以降全米各地の200箇所のモニタリングポスト(RadNet)で測定された。測定された核種は数多くあり、通常の外部被ばくでは問題にならないベータ線やアルファ線も含まれていた。 従って、複合放射性粒子とはガンマー線を含めた3種混合放射線が付着した粒子である。

大手新聞が癌患者に大量放射線照射しても鼻血や下痢が出ないので、低線量放射線で鼻血や下痢が出ることはないと報道している。
しかし、この文章は二つの間違(●)の上に結論付けられている。

●放射線照射から出る放射線はガンマー線である。一方、今回の被ばくでは同時にベータ線もアルファ線も含まれた複合被ばくである。
●治療のための放射線照射は癌細胞に焦点が合わされており、鼻腔粘膜表面あるいは小腸粘膜表面の細胞は影響を受けないように設定されている。

粘膜表面の細胞の壊死から鼻血に至る過程においては、かなりの個人差が出る気がする。しかし、鼻血という症状はクリアであり、鼻血を出し易い人、出しにくい人などの過去歴も各人がわかるので、今まで鼻血の経歴を元に照らし合わせた上で正確に記録し、集計すれば、明確になろう。
花粉症は健康なヒトには起こらない。従って、免疫メカニズムが分からない時代は単なる特異体質と称されたことを忘れてはならない。

次に、複合放射性粒子が消化管を通った場合、特に強い影響を受けるのは小腸である。小腸の内面は無数の襞があり、その襞に絨毛が覆い、総面積はテニスコートほどの広さになる。放射性セシウムからの直接被ばくの場合、主にγ線の影響を受けるがこのケースではβ線の影響を強く受ける。そのほかストロンチウムもβ線を出す。プルトニウムの出すα粒子(ヘリウム原子核)のエネルギーは強く、絨毛細胞に決定的な損傷を与えるであろう。
下痢もしくは軟便は一定量以上の複合被ばくをすれば、ほとんどのヒトに起こる普遍的現象のように思う。

今回の福島原発で起きた放射能汚染はプルトニウムの比率が高く、また直接被ばくの影響も極めて小さな複合放射線内部法ばく型(原爆、チェルノブイリ、福島の比較、2ケ月くらい前のブログ)が特徴である。

放射性核種の目録(inventory)もない状態で、私たちが後世代のためにできることは、客観的で正確な詳細な記録を残すことしかない。

<引用はご自由に>

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