牛肉でセシウム基準値超え、対策を畜産農家の皆さまへ

  • 2011/07/11(月) 16:27:04

11頭の牛から基準値を大幅に超えるセシウム137が検出されたとのことでびっくりした。牛が放射線を浴びて(直接被ばくという)、牛自らが放射線を出すようになったのではなく、セシウム137を含んだ水や飼料を口より摂取(内部被ばく)して起きたので、防止は容易のはずだった。

水と飼料の両方についての放射線量を測定し、与えればこのような事態は起こらない。
畜産関係者は当然農家に周知させているものと信じていたので、指導層の無知(農家の方でない)さにはあきれた。

そういうわけで遅れてしまったが酪農家の方々を念頭にどうすればよいか書きます。
牛のセシウムの半減期をしらないのでヒトとほぼ同じくらいの100日と仮定します。
また国の水道水の基準値200ベクレル/Lは原子力事故後の緊急時の値であり、この値は長期間になれば安全な値ではありません。この値のものを人間が飲み続ければ100日後には人間の筋肉でも約300ベクレル/kgとなってしまいます(私の5/28ブログの総計値16000÷55kgで算出できる)。

従って、飲ませる水は目安として10ベクレル/L以下が良いと思います。
なお、牛のセシウムの動態がわからないので低ければ低いほど安心できます。
水道水は水道局が測ってくれますのでセシウム137の測定値を聞いてください。先に書いたように基準値に合格ではだめです。
牧場などで出てくる湧き水はまず駄目のような気がしますが、念のため水のセシウムを測定してもらいその結果次第で決めればよいと思います。但し雨などの影響で変動し易いと思うので頻繁に測定しないならば判断基準は5ベクレル/Lに置いた方が良いと思う。

次に飼料についてトウモロコシのような濃厚飼料は輸入品が多いので、心配ないと思いますが放射能証明書は請求すればもらえるはずです。恐らく1ベクレル/kg以下だと思います。

次に牧草についてセシウムは肥料のカリウムと原子の表面構造が似ているため牧草に集まりやすく、各酪農家ごとに測定が必須です。ただし、共同で測定機を買うとか、農家一軒だと大変ですが似た地形ごとに代表地を選んで測定するとか経費節減の余地はいろいろあるかと思います。どれくらいの数値まで良いかの計算は食べる量と牛の体重に関係してくるので質問してくれれば計算します。

以上書いたのは人間が制御できる範囲ですが、住む環境での放射線による影響は制御が難しく、ある線量以上の環境では断念せざるを得ません。例えば埃が舞えば目や口に入るし、動物は良く舐めるので放射能粒子が多ければ多いほど、それだけ多く取り込むことになる。人間や動物の直接被ばくの影響もさけられない。また放射能レベルを引き下げる除染作業も広大な牧草地ではまず無理である。
従って、酪農できない環境の線引きをどの程度までとするかはチェルノブイリの酪農家がどれくらいの汚染地域までしているかが参考になると思います。

<引用はご自由に>

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