3月17日以降の放射性セシウム放出は隠ぺい?

  • 2011/07/31(日) 16:50:51

放出された放射性物質の核種の種類と量だけでなく、最も詳しく報道されている筈の放射性セシウムについても情報が隠ぺいされている可能性が極めて高い。何も知らない現場(農家など)が混乱する一因ではないかと考え、ごまかしのきかない、国際的にも通用する測定法をすべきと提言する。

IEAE提出書類は初回と訂正されたものと2回あったようである。初回のものは今見つけることが難しいが、資料(*1)の二番目の図に残っている。この図は対数表なので目の錯覚を起こしやすいことから、実際の数値に換算したらどうかと物差しで測っただけですが。

3月15日まで1,2,3および4号機の水素爆発が断続的に起き、3月18日には早くも米国でも放射性物質の降下が観察されるに至った。しかし、その後は放射性物質の大量飛散に繋がる爆発の報告も大量飛散の報告もない。

そこで3月17日以前に放出されたセシウム137の放出量を全て纏めてS1とする。
放射性物質の大量飛散の報道はなかったが3月21日に放射線物質放出の総量が報告されているので、この量をS2とする。すると対数表のため見掛け上わずかしか見えないS2の実際の量はS1とほぼ同じであることがわった。すなわちセシウム137の量は2倍になった。

更に3月31日に測定量をS3とすると、S2からS3に増えた量はS1の約半分だった。

以上をまとめると、水素爆発終了後出た放射性物質は3月17日までにほぼ降下したのに、その後報道されなかったセシウム137の放出量はそれより多く1.5倍であり、総量は約2.5倍にもなった。

このような2度にわたる放射性物質の大量放出の報道がなされていれば多くの国民はそれなりの対処もできたはずである。
この真相は明らかにされなければならない。その責任は東電、政府、マスメディアなどにあろう。

次に述べることはインターネット情報などを基にした私の考察である。しかし、真実を明らかにできるのは関係者でしかあり得ない。

S1についてはメディアからも多くの報道があり、公知なので省く。

S2について公式発表はないがishtaristさんがblog(*2)に多面的にあらゆる角度から調べられ詳細<3号機格納容器内爆発>に書かれているのでお読みください。<この時放出されたのはセシウム137と半減期が2年と短い134がほぼ同量だったが137だけしか記載されてない。>

更に原子力安全委員会委員長代理・鈴木辰二郎氏の講演後、Eisberg(*3)さんが本件に関連した質問をされたところ否定も肯定もされなかったということから私は間接的に肯定されたものと解釈した。

また21日の放射性粒子のルートについて、群馬大学の早川由紀夫教授のマップに示されたようにいわき市から海に出た後、茨城県鉾田市に上陸し、松戸市から新宿くらいまで飛んだ。
以上から極めて高い確度でS2の裏付けは取れたと思う。

S3の場合S2の半分の量であったこと、既に放出された総量(S1+S2)からみると25%量であったこと。また、このときは数回にわかれて排出されたこととか風向きが海側だったかもしれない、結局、誰も把握できなかったように思える。
2月21日から3月31日の間に起こった放射性セシウムのかなり多量な放出については私がいろいろ探たり、考えるべきものでなく、政府・東電の国民に対する職務である。

ごまかしが効かなく、生活上も役立つ放射線測定は地表面放射能測定

放射線は距離の二乗に反比例して減弱するので、一般の人が原子力発電所からの放射線による直接被ばくの影響を受けることはない。
問題になるのは原子力発電所から飛んできた空中に漂うチリなどに付着した放射性粒子である。この粒子は風に流されて飛ぶが重いものは地表面に比較的早く降下し、軽いものでも雨などにより地表面に落下する。雨の場合は水たまりなどに集積されるが、川に流れた場合は海に流れるのでその分は軽減される。
地表に積もった放射性粒子は乾燥状態では土埃とともに再び空中に舞い若干の直接被ばくの影響を与えるが、気道からの肺への取り込みという内部被ばく(5月ごろのブログに詳しく書いた)の影響がはるかに大きい。

内部被ばくの観点から地表面の放射線量の測定が重要なことがわかる。地表面での測定はベクレル/平方メータであらわされ、ガンマ線のエネルギーの波長を分析することでセシウム137と134を分けることもできる。この場合は累積された値(地中に浸みこむ減少と水に流される減少あるが)なので連続性を保てる。 例えば、ひと月の間小刻みにベントして放出した場合、従来の空中線量の測定では把握することは不可能であるがこの方法では把握することが可能である。
この測定結果は地表平方メータ当たりのベクレル値であらわさすと国際的に測定する方法と同一であり、国際的にも通用する。
土1kgなどの測定は土地を掘り起こし、その都度測定機の場所まで運ばなければならず、累積性もなく、今までも変な数値など提示したこともあったので原則廃止すべきだ。例外は農地などで年数が経過した場合の土壌中濃度測定などの場合に限定すべきだ。
*1:
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/cooldata2/politics/radiation.htm
*2:http://ishtarist.blogspot.com/2011/06/20113203.html
*3:http://d.hatena.ne.jp/eisberg/20110702/1309596222

<引用はご自由に>

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