チェルノブイル原発事故死者0.4対100(万人)

  • 2011/08/06(土) 21:37:37

チェルノブイル原発事故死者4千人は2005年国際放射線防護委員会(ICRP)の報告した数字です。

一方、ニューヨーク科学アカデミーが2009年発行した本では2004年時点で98万5千人としてる。
同一事象に対する両者の開きは250倍である。
かって、どんな戦争における死者の推定でもこのような違いはなかった。
このような古今絶後の大きな違いが生じたからにはその原因を考察しなければならない。

1.推進母体の違い。
 ICRPは原子力発電を推進する母体であった。
 一方は被害を受けた人々を中心だったので低く見せる必要がなかった。

2.対象範囲の違い
 ICRPは英文論文だけを対象に350論文から結論した。論文の選択に際してはその中に少しでも疑念が含まれればその論文全てが排除された。
 一方は5000論文と実際に診療した医師等の証言も採用した。

目的を持って、絶対に間違いのない報告だけを徹底的に絞り込んだことと、原発によることが間違いないケースでも論文と共に多くの死者も棄却されたものと思われる。
一方、客観的な立場から、論文になってなくても患者を看取った医師の証言も取り入れた。しかし、病理解剖までの裏付けがなければ若干の水膨れもあったかもしれない。

いずれのケースにおいてもヒトの死亡数というのは正確な筈であり、問題は死亡原因が原発事故にあるか否かの判断にある。

そこで平均寿命で比べると1986年チェルノブイリ原発事故があり、それからベラルーシ、ウクライナ、ロシア3ケ国の平均寿命は8年後の1994年まで急減し、男ではいずれも6歳前後低下している。その間、ソ連邦の崩壊はあったが、ヒトが死ぬのは飢餓、伝染病、自殺、戦争、交通事故、殺人など原因がある。そのほかの死因は伝染病を除く病気ということになる。特に男では原発収束に向けた作業に80万人もの大量動員が平均寿命の低下につながったと思われる。平均寿命は原発が原因か否かの議論を超えた客観的な指標である。よって事故など死因が特定される以外の病死は一括して纏めることができる。

まとめ:100万人の内、若干の水増し分が含まれている可能性は否定できないが平均寿命という客観的指標により原発事故により100万人近い犠牲者が出たと考えられる。

ニューヨーク科学アカデミーから発行された本の監修者のJanette Shermanは女医で原子力推進派に属していた時もあったが、現在は反対派になりました。
youtube動画ではインタービューに答える形になっています。日本語字幕もありますので是非お聞きください。
 
http://www.youtube.com/watch?v=tRO0wXjblJc

細胞膜のカリウム開口部の通り易さ、セシウムはカリウムの15%

  • 2011/08/06(土) 19:59:10

チョット専門的で細かすぎかもしれませんがセシウム137の副作用を考える時、重要なので説明します。

チャンネルとは細胞膜にある蛋白質でできた開口部をいいます。
細胞膜に穴がなかったら必要なものを入れ、不要になったもの捨てることもできませんし、情報のやりとりもできません。そのために細胞膜に無数の穴が開いています。
そういった穴のひとつにカリウムチャンネルなどがあります。普段は閉じていますが神経細胞からのインパルスが到達すると、まずナトリウムチャンネルが開き(前回ややこしいので省きました)外からナトリウムイオンが細胞内へ移動する。
続いてカリウムチャンネルが開きカリウムイオンが細胞内から細胞外へと出る。ナトリウムイオンもカリウムイオンも濃度が高いところから低いところへの移動なのでエネルギーを使わず移動できる。

周期律表でカリウムの一段上がルビジウムで、二段上がセシウムです。
カリウムが出る時、代わりにセシウムがあればこの穴を通る。通り易さはどれくらいか調べたら、カリウムが100%の時、ルビジウムは85%、セシウムは15%でした。

カリウムチャンネルには内向き整流型もあり、静止膜電位を維持している。この静止膜電位には細胞の内外のカリウムイオン濃度の関与が大きい。
この静止電位が浅く(小さく)なると心房から心室筋にインパルスを伝えていく刺激伝導系に障害が出やすい。
セシウムの量は少ないので房室伝導(心房が収縮した後、タイミング良く心室が収縮していくこと)に軽度な障害があるひとに出やすいと昨日書いた理由でした。

<引用はご自由に>

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