ヒト(3g/日)でセシウムは失神、心室頻拍、低K血漿を起す

  • 2011/08/16(火) 06:44:13

日本語のセシウムの毒性は動物を含めほとんどないが、ヒトでセシウムを服用した1症例がカナダからあったので紹介します。

セシウム塩は実験動物モデルで心臓の不整脈を誘発するために、数十年にも亘り用いられてきたが、人間のセシウム毒性の影響に関する記載はほとんどなかった。

そこで2年間の結腸癌を患った患者による自己代替療法として1日3gを数週間自らの意思で服用した患者について臨床検査を実施した報告である。

セシウムは心電図でQT間隔が650ミリ秒に延長し、失神、多発性心室頻拍、低カリウム血症が観察されたが投薬中止から4日で回復した。著者らはセシウム摂取のリスクを病態生理学的相関について説明し、セシウム毒性はQT間隔延長の鑑別診断のひとつの手段になりうるとした。

文献:Lyon AW, Mayhew WJ.;Ther Drug Monit. 2003 Feb;25(1):114-6

なお、放射性セシウムと違って本報告で服用されたセシウムの量は非常に多いので、以前私が考えた仮説は変えていません。

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