19兆円の請求書,止まらない核燃料リサイクル

  • 2011/08/19(金) 20:00:31

福島原発事故からの請求書(廃炉費用だけで1兆ドルとの試算あり)ではない、下段に示したURFのタイトルである。
http://kakujoho.net/rokkasho/19chou040317.pdf

ウランが燃焼するとプルトニウムになるのでこれを使って、発電しようとするのが高速増殖炉で、この目的のために作られたのがもんじゅである。1995年試運転中にナトリウム漏えい事故を起し、その後も次から次へとトラブルがあり、未だに試運転に入っていないことは衆知のことである。

高速増殖炉では放出される中性子を減速しないため、水が使えずナトリウムが使われる。ナトリウムの溶融温度は98℃で液体になるので使われるが、水と容易に反応して水素を生成し、水素爆発を起こす性質があり、危険性が高い。

開発中だったドイツ、イギリス、アメリカおよびフランスは技術面および経済性の面から1991年から1997年の間に全て撤退した。

そこで登場してきたのが従来の軽水炉を使いプルトニウムの割合を高くしたMOX燃料を使う方式だった。このプルサーマル型原子炉の危険性については核技術者による提言を一昨日のブログで紹介した。
但し、この方式はウランの使用量が1割節減できるだけなのでたいしたメリットはない。目的は1/60に節減できる高速増殖炉の利用にあると思う。

ところがこの投資に19兆円の巨費が使われようとしているとのことである。
今ストップをかければもっと減り、成り行きにまかせれば50兆円まで膨らみそうなので河野太郎議員に頑張ってもらいたいと思う。⇒19兆円の請求書は7年半ほど前に若手官僚によって書かれたシナリオとの話を聞きました。彼らは干され、この線で進んできたようなので、今や19兆円で止めることは不可能かもしれません。8/25追加。

ウラン用に作られた老朽化した軽水炉をプルサーマルに転用し、更には高速増殖炉まで持っていこうとする戦略は神頼みの行動である。
何故なら、高速増殖炉は始めてから何十年も経っているのに、事故の連続で営業運転のメドが経っていなのに、急に安全に運転できることなどエビデンスに基づいた科学的思考ではない。

プルサーマル型はフランスは推進から検討中に変わったそうだが止めるように想像する。というのは水素を原料とする核融合型の実験原子炉が順調に動いているのでそちらにシフトする予感がする。

<引用はご自由に>

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