トルコの村でチェルノブイリ事故翌年生れた17人全員白血病死

  • 2011/08/28(日) 11:52:05

タイトルは今日の反骨のトルコ言語学者・小島剛一氏の記事のなかに付録のように書かれた文であるが、将来放射線障害に関連して参考になることがあるかと思い、メモ代わりに書く次第です。

「チェルノブイリ原発事故による欧州放射能汚染図にトルコの記載はないが、隠れたホットスポットが存在していた。
原発から1300km離れたトルコ北東部にあるラズ語を使う地域リゼ県メカーレスキリット村では、事故翌年の1987年に生まれた17人の子供全員が90年代後半に白血病でなくなったそうで、その中には小島氏の膝の上で遊んでいた子供もいた。
また同村を含め黒海沿岸で2000年以降、癌患者の発生率が以前の10倍以上に増えたとの記事もあった。」

どれほどの放射性物質が降下したかの記載のないことが問題である。しかし、同じ村で同じ年に生まれた17人全員が10代で同じ病気で死亡したということは牛乳とか飲み水とか共通した放射能汚染原などがあった筈のように想像する。

健康調査でこれほど明確な差が観察されることは極めて珍しいことであるのに放射能汚染国に何故入っていないのか、トルコでの評価はどうなっているか調べたところ、トルコ原子力エネルギー機構のオカイ・チャクロール総裁は、チェルノブイリ事故がトルコには影響を及ぼさなかったと述べている。同国が放射線の影響を認めることは自国の原子力政策の変更につながりかねないので、放射能汚染国になることを拒否したように想像する。当時トルコを支配していたのは軍事政権であり、全てが極めて政治的に決まってしまうものだと思った。

一方、チェルノブイリ事故後トルコから日本へ輸入した食料品の放射線検査でセシウム137が370ベクレル/kg(当時の日本の輸入規制値)を超えたために輸入禁止措置が取られたとの記事を見つけた。従って、同国に放射性物質の降下があったことは間違いない。

上述の理由で今は公式に認められないが、将来政治情勢が変わり認められるようになれば、仮に計測されたデータがなかったとしても、セシウム137の土壌汚染の損失は想像したより遅いことが今年の国際環境会議などでも報告されたことから、かなりの精度で推定可能であり、将来貴重なデータの一つになる可能性がある。

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