原子力発電事故の確率は日本で10年に1回

  • 2011/11/30(水) 10:58:57

内閣府の原子力委員会は過酷な事故が起きる確率は最悪の場合[一基当たり500年に1回]と試算したのにメディアは「500年に1回」報道しているので500年という言葉に安心しているが、それは原発が一基しかない地域に当てはまることでしかない。日本では50基以上の原発があるので、このまま再稼働すれば日本全体で見れば10年に1回となり、極めて危険である。
また、今回の原発事故により、食の安全、観光客減少など日本全体が影響を受けることが明らかになったので地域限定でなく、日本全体で解釈することは理にかなっている。

しかも、日本の原発は老朽化が進んでいる。今回事故を起した福島第一原発で事故を起した1−4号機は30年を超えていたが、無事だった福島第2原発ではどれも30年未満であった。第一原発の事故原因は津波による冷却停止が原因とされているが、地震による原子炉の損傷説もあり、真相は、原子炉内部損傷状況が確認出来る何十年後までわからないであろう。

1980年アメリカで作られた当時、保証は30年後までで、その後は炉の安全性を検査しながら使うことになっていた。従って、炉の安全性確認検査は極めて重要である。従来のような、お仲間同士の審査会で決めるのではなく、金属材料学をはじめさまざまな角度からの専門家が客観的に評価できるシステムでなければ安心できない。そして、危険性があると判断されれば廃炉も決断できる権限が与えられなければならない。

現在日本の原子力発電炉を見ると、新設から0-19年が16基しかなく、20-29年が19基、30-39年が16基、40年以上が3基もある。
このように日本の原子力発電設備の老朽化が進展しているので、厳重な審査が行われなければ、10年に1回より増えてしまうであろう。

例えば、佐賀県の原発1号機は1975年運転を開始したが、脆性遷移転移温度「金属がある温度以下になると急激にもろくなる」が上昇しており、金属材料専門家からの指摘<佐賀新聞2011.7.1、見出し言葉:玄海原発1号機想定以上に老朽化か>もあった。第三者の立場の専門家も入れた厳正な審査が行われなければならない。

放射能測定点は住民の生活圏における実態を反映させるべきだ

  • 2011/11/27(日) 11:44:19

福島市渡利地区の空間線量の定点観測地点の表土を入れ替えた後、この地区の空間線量は大幅に改善してきていると発表した。勿論住民が住む地域全般の表土を入れ替え改善したなら別だが、住民が住むところ相変わらず高い値だそうだ。
観測地点はその地区の平均的な汚染地域でなければ意味がないし、除染する場合は定点だけ除染しても、その地域の住民の生活圏でしなければ実態とかけ離れるだけで指標にはならない。

このことがおかしいことは子供でも分かることだが、何故住民や区長とかが文句をいわないのか不思議だ。
誰が企画したのか知らないが必ず指示者がいる筈であり、明らかにされるべきだ。

また逆な情報で、水が集まり易い窪地などで非常に局所的な狭い範囲で高放射能を観測されることがある。しかし、住民の生活圏でないならば、その場所に注意を喚起する張り紙は必要だろうがそれだけで済むことであり、全国的に大騒ぎすることでもない。

以前にも同じようなことを書いたような気がして、調べたら、5月31日ブログで書いていた。あの頃と全く進歩していない、大脳まで情報を入れないで脊髄レベルで応答している、即ち脊髄反射を繰り返しているだけと思った。

3.11以降、子供以下の行為が日常化したが、私達は、フランスのパスカルの言った言葉「人間は考える葦である」を思い出し、行動する必要があろう。

カリウム40被ばくは必然、セシウム被ばくは避けられる

  • 2011/11/26(土) 12:02:13

武田教授のブログを読んでいたらバナナを食べられないのではないかと放射線怖くない論者から言われたという記事があった。またNHKあさイチでもカリウム40を測定していたが、これもナンセンスな行為である。これと全く同様なものに炭素14がある。

生物が地球上に誕生した時から30億年以上、この二つの内部被ばく物質の影響を受けながら生物は進化を続けた結果人類が誕生した。
天然に存在するカリウムの0.01%強をK40が占めており、この比率は一定である。
またカリウムは生命の維持に必須であり一定濃度になるように腎臓で調節している。それゆえ、バナナをいくら食べても食べなくても一定濃度が維持されている。この恒常性が維持できなくなった時は死(カリウム濃度が低くても高くなっても心停止に至る)である。

同様に炭素は有機化合物の最も主要な元素であり、生物は炭素から成り立つといえる。炭素の内の0.00000000012%をC14が占め、この比率は一定であるので年代測定にも使われている。
具体的にベクレル値で表すと60kgでカリウム40が4000ベクレル/人、炭素14が2500ベクレル/人で合わせて年間0.29mSvの被ばくを受けている。しかし、全ての地球上の生物が逃れることのできない宿命である。

一方、今回の原発事故で放出されたセシウム134や137は自然界に存在しないので、生物にとって未知の物質との遭遇である。元素の最外殻電子の関係がセシウムはカリウムと類似しているので、生体内でも同様な動態が考えられるが、原子の直径は随分と違うので、例えば、細胞膜にあるカリウムイオンチャンネルの通り易さはセシウムがカリウムの15%しかない。セシウムはガンマー線も出すが同時にベータ線も放出するので、内部被ばくにおけるベータ線被ばくの影響は距離の影響が大きいので、その差が生じると考えられる。

自然放射線にはそのほか宇宙線(太陽ほかから飛来)0.39mSv/年<太陽活動や星雲の爆発などで変動あるが>あり、そのほか地球内部から来る放射能もある。

また空気中に気体として存在するラドンによる影響もある。空気中に存在するラドン濃度は地域差がかなり大きい。誰でも空気を吸入するのでラドンの被ばくを受けるが幸いこのもは不活性体(他の元素と反応しない)であるため、影響は肺だけにとどまる。
それでも肺がんの原因物質としてタバコに次ぐナンバー2の地位にある。
<ラドンと肺がんについては5月7日のブログに詳しく書きました>

以上を合わせて日本では約1.5mSv/年の自然放射線の被ばくなので、世界平均2.4mSv/年より恵まれた環境にある。

NHKあさイチテレビ修正放送での疑問

  • 2011/11/24(木) 19:51:11

今日のNHKあさイチテレビで、今日の番組を始める前に、10月17日放送した数値に、分析装置の調整不備による誤りがあった旨、番組アナウンサーによる解説があった。

測定上の信じられない技術ミスを犯したことに対しては、測定責任者が説明しなければならないのに出席もなかった。
以下説明を整理して項目ごとに書く

●分析装置の調整不備とは波形の読み取る位置を間違えたか?
分析装置の調整不備とは何を意味するのか理解できなかったが、アナウンサーは無数の縦線の入ったグラフ(ガンマー線を出す核種が無数には存在しないので単なるノイズを示しただけであろう)を示し、縦線をズレテ読んだような印象を与える説明だった。しかし、放射性セシウムの波長付近でピークが検出されるはセシウム134と137しかない筈である。
特にゲルマニウム半導体検出器は周りを鉛板で覆い、外部からのガンマー線をほぼ遮断している。本当に波形の位置をズレて読み取ったのだろうか?
もし、そうなら、間違えて読み取ったガンマー線を放出した放射性物質は何であったろうか?何故ならセシウム以外のガンマー線放出物質が存在するならばその固有波長から物質の特定は可能である。

●検出限界値が検体ごとに違うのは検体の重量が違う?
アナウンサーの説明は、検出限界値が検体ごとに違うのは検体の重量が違うという風に私には聞こえたが、食品1kg当たりでの算出であるので、信じられない。
因みに検出限界値の最低は2.7ベクレル/kgであり、最高値は7.4ベクレル/kgであった。このように各家庭により、検出限界値が異なっては、比較することすらできなくなってしまう。ということは各家庭における比較などできないことを意味する。

●ゲルマニウム半導体検出器の感度が悪すぎないか?
フランスのアクロ社では尿中セシウム測定でコンマ2ケタまで測定している。二桁目の数字の信頼性が落ちるような気はするが。 しかし、国内の民間機関でも尿中セシウムの小数点以下ヒト桁で測定するところがある。
今回は7.4ベクレル/kgの数値が出ても、未検出になった例がある。あまりにも感度が悪すぎる(検出限界値が高過ぎる)と思う。

●カリウム40は12月15日に再放送とは?
今回カリウムの測定値の説明は一切なかったが、10月17日から一ケ月経過しても、まだ検再検証中とは信じられない遅さである。

●今回第三者の機関とは?
今回第三者も入れて測定したということであったが、ヒントになるようなことを何一つ話さなかった。具体的名称を述べるのが公共放送のモラルであろう。

●12月15日放送予定の再検証番組では、素人を何とか言いくるめればよいとの考えでなく、真相を語っていただきたい。そうでなければ、この問題はいつまでも解決しないであろう。<9/25,追記>

24日朝NHKあさイチ「食卓まるごと調査」修正放送

  • 2011/11/23(水) 17:54:26

テキサス州に住む趣味友のご夫妻が泊まりがけできていた。
もし西海岸の住民だったら放射性物質に関する話題もできたかもしれないが、アメリカ大陸深くなると全く関心がなかった。

昨日帰国したので、早速放射能関係のニュースをチェックしたら、明日、10月17日のNHKあさイチ報道に関する修正放送記事「11月24日の朝8:15から番組の冒頭で、先日放送したデータについての修正を放送する予定」があり、紹介する次第です。

ねつ造でなく測定機が故障したということであるが、K40の値だけを考えても測定機の故障だけで説明が可能とは私には想像できない。

そもそも、測定器が故障しているのに測定をするなどはあり得ないことであるが。更に検体により、故障(ゼロから約400ベクレルの幅で変動)したり、正常だったりを繰り返す、これほど難解な、ミステリアスな出来事は、地球が誕生以来の45億年間に一度も起きなかったことと思う。
皆さんもぜひ注目して見てください。

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