テルル飛散100キロ以上に,too little, too late

  • 2011/11/01(火) 22:05:41

タイトルは今日の新聞記事の見出しである。文科省が昨日発表とのことだった。
テルルは半減期が短いので、何故今頃と不思議な気がして、記事を読んだ。「6-7月に半径100キロ圏内の土地1200箇所で調べたところ800か所で検出したとのことだったが、放射性セシウムからの被ばくに較べれば影響は小さい」とのことだった。
いつも測定時期も遅いうえに、その結果の発表も遅く、しかもサミダレ式なので全容がつかみにくい。原発事故後海外からtoo little, too lateとやゆされたがその構図は相変わらずと思った。

テルルの同位体は4種あるが2種はヨウ素よりはるかに短命で、その次に半減期34日のテルル129m、一番長いものがテルル127mで半減期109日である。従って、127m以外のテルルの放射能はほとんどなくなってしまった状態での測定結果である。
テルルはβ線を放出し、体内に吸収されたテルルの25%は骨に移行し、そこにずっと留まるのでストロンチウムに類似しているので骨がんや白血病の要因である。

周期律表ではテルルの一つ上の段にポロニウムがある。このものはソ連のリトビネンコの内部被ばくによる毒殺に使われた物質であり、本人が自覚しないまま、放射能により毒殺されてしまったが、本件はイギリス諜報機関により明らかにされた。
ポロニウムはα壊変するのでテルルより毒性は強いといえるが、テルルの毒性も内部被ばくでは300倍も強く表れるであろう。

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