コバルト60が路上に舞うことは3号機格納容器内爆発の証拠か?

  • 2011/11/08(火) 19:43:34

昨日のブログでM. Kaltofen教授による文献を紹介した中に、東京で走行した車のエアーフィルターがアメリカに送られ、放射能を測定した結果、セシウム134,137と同様にコバルト60も検出された。しかし、私自身、初めて聞く放射性核種で自信がなく調べて書こうと考え昨日のブログではコバルト60を省いた。

そこで今日初めてコバルトについて調べた。USA、EPA(アメリカ環境保護局)のホームページ(参考資料1)に詳しい資料がある。

天然に存在するコバルトは全て59であり、原子炉の構造材(例えば冷却管など)として使われていて、溶融温度は1495℃と高く、気化温度は2900℃と高温にも耐えられることが分かる。
次にコバルト60について、コバルト59に中性子を照射すると、中性子を1個受け取り放射性物質コバルト60が生成されるので人工的に作られることがわかる。
このものは強力なガンマー線の放出とβ崩壊もする。
放射線事故例はほとんどが外部被ばく例である。溶鉱炉でコバルト60が誤って混入したために鉄材での事故で、有名なものには台湾で1992年起きた鉄筋コンクリートマンション例などある。
体内に入った場合の主な分布先は肝臓、腎臓および骨であるが、内部被ばく例の報告は少ないのは通常の軽水炉では起こり難いほとんど前例の少ない事象だったためと思う。

今回の福島原発で放出された放射性物質一覧は6月中旬に官庁から報告されたが何故か新聞には報道されなかった。しかし、アエラの6月27日号(福島原発から放出された全核種の同位体31種が掲載)を探したがなかった。さらにインターネット上で調べたら3月25日東京電力からコバルト60放出がインターネット上に発表されたが、翌日には削除された。しかし、1日だけしか公表されてないことを記録してくれたヒトがいたことは幸運だった。

前置きが長くなったが、今回の事象(東京でコバルト60検出)はishtaristさんのblog(参考資料2;3号機格納容器内爆発)説と私のブログ(7月31日)を間接的にサポートするものであろう。
3月21日01:00〜03:00頃に圧力容器の圧力が耐圧限度を超えて約110気圧まで急上昇しており、あまりの高圧のため、冷却水を外から注入できない事態となった( 原子力専門家の田辺文也さんが9月の原子力学会で発表)。

以下は私の推理です。
その状態に至ると、3号機はMOX燃料(ウラン燃料に比較し中性子の放出が多い)を1/3使用しており、軽水炉より、多量の中性子を放出し、構造体であるコバルト59は中性子一つを原子核内にも取り込みコバルト60となった。

更に3000度超す高温(?)に至り、コバルト60および炉内のプルトニウムも気化し、爆発による格納容器の破損とともに空中に放出された。

この時のブルームは一旦海上に出た後、いわき市海岸線を南下し、茨城県鉾田市付近で上陸し、阿見町を通り、千葉県柏市から東京まで到達したと考えられる。
これが東京を走行する車のフィルターにコバルト60捕捉された理由と考える。

参考資料
1.http://www.epa.gov/radiation/radionuclides/cobalt.html
2.http://ishtarist.blogspot.com/2011/06/20113203.html

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