10年後量子コンピュータの実用化で世界トップを期待

  • 2011/11/16(水) 20:12:05

最近スパコン「京」世界一達成ニュースが盛んにメディアから発信されていて、それ自体は良いニュースに分類されなければならないだろうが、電力をがぶ飲みする巨大モンスターを作ったに過ぎないと思う。というのは巨大な建物のなかに600台くらいの同性能のパソコンを並列に接続して達成したもので、電力を10MW(千万ワット)も消費する。即ち、福島原発1号機の20%の電力を消費する。 輸出で稼ぐならば良いが、日本で使えば10台ごとに100MW級の原子力発電炉が必要になる。(参考資料1)

現在の世界のコンピューター競争の潮流は処理能力当たりの電力消費を下げる競争である。この面では昨年グリーンスパコン世界二位(1ワットあたり958.35メガフロップス)を達成した東工大のTSUBAME2.0はもっと大きく報道されてよい快挙であり、更に世界一を達成することを期待したい。(参考資料2)

しかし、グリーンスパコン競争は既存技術の改良であり、画期性はない。未来のコンピュータとして世界で最も期待されているのは量子コンピュータである。

これが実現すればスパコンの京が1年かかる計算をたった数秒で達成してしまう。しかも電力消費は10万分の1以下であろう。
量子コンピュータを制したものが科学技術分野の覇者になろう。

 国立情報学研究所の山本喜久教授らは、超小型で新しいタイプのスーパーコンピューターを実現する計算原理を考案して2ケ月前発表 (参考資料3) した。
{今後、民間企業と協力してコンピューターの試作機を5年後に完成する目標を立てた。 光を利用して計算する「量子コンピューター」の一種で、計算結果を導く時間を大幅に短縮し、手のひらサイズのスパコンが実現する。 現在のスパコンで年単位の時間がかかる計算をわずか1秒以内でできる。新薬や材料開発に威力を発揮するとみられる。}

量子コンピュータ研究は世界の熾烈な競争の中にあり、5年後の試作機が世界のトップになれる保証はないし、実現できない可能性もある。国を挙げてバックアップする必要があろう。
そして10年後には実用化できることを期待したい。

参考資料
1) http://koide-goro.com/?p=386
2) http://japan.internet.com/webtech/20101124/5.html
3) http://profile.allabout.co.jp/w/c-59830/

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