瓦礫拡散政策推進が可能なのは市民レベルでの専門知識の欠如だ

  • 2012/01/09(月) 18:34:30

タイトルは、海外から見た日本への見解(参考資料1)である。
何故なら、民主主義国家においては「安全」とする政府や自治体に対して、根拠をもって「それは間違い」と反対できる知識があれば、拡散は容認されない筈である。

放射能の影響が日本にとどまるだけならば自業自得と第三者の立場に立てるかもしれない。
しかし、放射能の場合、影響は日本だけに限定されなく世界規模で影響が及ぶ。一番影響を受けるのは偏西風の関係でアメリカおよびカナダの西海岸地域である。これら西海岸地域では福島原発由来の放射性セシウムが微量であるが牛乳で既に検出されている。アメリカでは福島原発由来の放射性微粒子により1万4千人が過剰に死亡した可能性があることが、査読を受けた学術誌に掲載された。彼らは今非常に神経質になっている。更にはチェルノブイリの事故を経験したヨーロッパ各国でも注目している。

瓦礫焼却による放射能の再拡散により世界的規模での被害を受けるとする核専門家(参考資料2)および市民も反対署名活動を活発化(参考資料3)させてきている。

政府機関が論理的な反証や第三者が検証可能な実証試験成績を公開できないまま、福島住民の受けた放射性被ばくの痛みを全国民が分かち合うという目的で進めるならば、影響を受ける世界の市民は何故我々が福島市民の苦しみを味合わされなければならないのかと反発(その結果としての輸出規制や観光客減少)は必至である。

以上書いたことは私の考えでなく世界の現状を紹介したまでである。

参考資料
1.http://d.hatena.ne.jp/eisberg/201111
2. 音声は英語だけなので日本語訳を参照ください。後半に書いてあります。http://ex-skf-jp.blogspot.com/search/label/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%B3
3.
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=WFSFDMiWVz

焼却灰の放射性セシウムはヌケ殻だ

  • 2012/01/09(月) 10:10:12

今日の新聞に「S市の焼却施設では、----一般廃棄物の可燃物を超高音で溶融し、溶融残さを(スラグ)はアスファル合材などに資源化。セシウムは溶融によって飛灰に濃縮され---飛灰の放射性セシウムの濃縮率は1キロ当たり400ベクレルほどになり、環境省の基準では1キロ当たり8000ベクレル以内の灰はそのまま処分場への埋め立てが可能。」の記事があってびっくりしたので書く。

記者はセシウムが風呂の湯より低い温度で溶けることも、超高温でなくて761℃で気化することも知らなかったのではと勝手に想像した。

10万ベクレルの瓦礫1トンを燃やして残りの灰の総ベクレルが4000ベクレルならば残りの9万6000ベクレルが空気中に飛散したことになり、極めて危険なことになる。S市はお茶の産地でありその面の心配もあるが、何より大きな影響は内部被ばくによるベータ線の影響であり、この影響はICRP基準でもシ−ベルト換算できず、ガンマー線の影響だけがシーベルト値として表れているだけであることを胆に銘じなければならない。

原子核は高速の中性子を衝突させれば変化するだろうが単なる温度では何万度でも変化しないので、放射性セシウムの焼却前後のベクレル数の総和は小学生の算数で計算できる。

上述のように理論的に放射性瓦礫焼却は第二のミニ原発事故と同じ結果が起こると世界の専門家が危惧しているわけなので、実際に焼却する焼却設備で実証試験をし、安全性が確認されるまで実施すべきではない。

放射能瓦礫の焼却は安全なセシウムから危険なセシウムへの再転換

  • 2012/01/09(月) 01:24:33

放射能瓦礫焼却について危険と思うヒトと、なぜ反対するのか理解できないヒトに分かれていると思う。
本来はメディア関係者が論点を整理すべきであるが、脊髄反射を繰り返しているだけなので、この原因は何か論点整理する。

放射性微粒子、現在測定されているのはセシウムなのでそれについて書く。
瓦礫に付着したセシウムはガレキの中で生活しない限りヒトへの影響は極めて小さく、従って、放射線被ばくという観点に立てば、被ばくしてもガンマー線のわずかな被ばくであり、安全な状態となっていると言える。

福島原発事故で気化して放出されたセシウムは空気中を漂う粒子に付着し、広範囲に飛散し、多大な影響を及ぼした。皮膚に落下するとか外部被ばくもあるがこの場合はガンマー線であり、被ばく量もシーベルト単位でわかる。
しかし、空気中を飛散するセシウム粒子の最大の影響は肺に吸い込み体の中に取り込まれることである。セシウムが体の中に入った場合には問題となるのはベータ線であり、内部被ばくした場合のガンマー線の影響はシーベルトに反映されているが、内部被ばくによるベータ線の影響はシーベルト換算も不可能であり、ICRPシーベルト換算にも反映されてない。従って、危険性の高い状態に変わるといえる。

セシウムは29℃で融解し、671℃で気化する。元素はフィルターを通過するときに671℃まで冷やされない限り、どんな高性能のフィルターを使おうが捕捉されない。
その理由は原子の直径は極めて小さく、具体的数字で書くと0.0000001mmしかない。こんな小さなメッシュなど実用化されてないので捕捉など無理である。

瓦礫の中におさまって、外部被ばくの影響しか及ぼさない安全となったセシウムが再び原発事故時と同様な放射性微粒子として放出される。即ち再び空中を飛散し危険な内部被ばくを起こすセシウムになるからである。

海外でも第二のフクシマを起こすなという運動の基本をなす考えは上記理由である。恐れる人々が署名活動し、日本大使館や領事館に届けられている現状の理由でもある。

HOME |