フクシマ危機を世界の視点で解決する動き米で加速

  • 2012/08/21(火) 11:56:31

タイトルはWall Street Journal誌8月17日号の日本語版「肥田美佐子のNYリポート」の中にあった記事からとった。引用させていただいた部分は{ }でそれ以外が私の感想文です。

福島事故収束に向けて決死隊としてシニアボランティア団体が結成されたことは作年知った。その後、事故収束に向けた活動も全く報道されなかったのでいつのまにか解散してしまったのかと勝手に想像していた。ところが、彼らはやる気まんまんで隊長も兼ねた山田理事長が東電や政府が動かないので、「ガイアツ」をかけるのがねらいで、ニューヨークまで行き実行したい旨、英語で講演したとのことであった。

定年退職した技術者達も加わっているので、こんなありがたい話はめったにあるものではない。もし私が関係者だったら大歓迎したのに、何故東電や政府は今まで無視してきたのだろうか?とても理解できない。

{米国の活動家や専門家の間で、原発推進や反原発、再生エネルギー派など、立場や主張を乗り越えて団結し、フクシマを世界の問題としてとらえ、危機を解決していこうという動きが加速するなかでの講演であったために、全米行脚は、「驚くほど温かく迎えられた」とのことであった。
 滞在24日間のうち、ホテルでの宿泊予定は帰国前夜のみ。連日、面識もない米国人が自宅で歓待してくれるという。行動隊が、フクシマを介して米国で新たに生まれつつあるネットワークの推進役として期待されていることのあかしだろう。}

日本ではあまり報道されないのでわからないが太平洋の放射性物質汚染海水は徐々にアメリカ西海岸に近づいており、最近、西海岸地域での漁の中止が行政当局よりだされた。10年後には太平洋の中で最悪の地域は日本より西海岸の海水という試算もでている。また昨年専門誌で福島事故によるアメリカ人の過剰死が1万4千人も報道された。

一方、日本では原発事故死者ゼロであり、三陸沖での漁業も再開し、冷温停止宣言も出され、もう過去のものという考えの人が増えている。このように報道に天地の差があることが根本原因かもしれないが; アメリカではフクシマの惨事は地球規模であり、解決には世界の英智と協力が必要と考えるヒトが増えてきた。

{共同講演者である、米非営利組織「社会的責任のための医師の会」(PSR)元代表のジェフリー・パターソン医師は、核や放射能の危険性などを強調。第二次大戦下の米核兵器開発・製造計画「マンハッタン・プロジェクト」からも分かるように、真実を「隠す、ごまかす、最小化する」のが原発業界の常であり、今、日本でまさに起こっていることだと、原発規制当局や日本政府の対応を一刀両断した。}
{放射能の怖さは、放射性物質を取り込んだ魚や動物などを通して、半永久的な食物連鎖を招くことでもあると指摘。体内被ばくや遺伝子変化など、長い年月を経なければ結果が分からないにもかかわらず、原発業界は、リスクに目をつむり、いちかばちかの賭けをしていると批判した。実際、福島県などのチョウに遺伝的な異常が現れるなど、原発危機の影響は、すでに顕在化し始めている。  
今春には、米西海岸沖で微量の放射性セシウムを含むマグロが見つかったが、講演後の質疑応答では、西海岸産の食材や東海岸沖でとれた魚はいっさい買わないという女性から、「アラスカとノルウェーのサーモンは、どちらが安全なのか」といった質問も飛び出し、フクシマが日本の問題にはとどまらないことが、改めて裏づけられた。 }

フクシマ原発からの地下水<地下水の隔壁工事が1千億円?で止めたと聞いた時、私はあきれた>や海水への汚染は進行形であり、一私企業のレベルを超えた問題である。日本政府は国有化し、責任を持って対処すべきだ。
アメリカでは原発推進者も反対者もあるいは再生エネルギー推進者も立場や主張の違いを乗り越えて、このフクシマの危機を解決するために一致団結すべきとの考えが高まってきた。
当事国の日本が真実を直視しないがゆえに、何もわからず、バラバラであっては困るのはいうまでもない。日本も現在の事態、今後起こりえる事態を正確に認識することが第一歩である。其の後に、日本政府は最適任者を選び、権限を与え、各国からの協力も要請し、北半球の破滅を回避すべく全力を捧げるべきだ。

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