昨年度心疾患死亡率福島県がトップとなる

  • 2012/09/10(月) 12:03:23

2010年度の福島県の心疾患死亡率は全国8位の197.6人/10万人であったが、2011年度になると全国一位の226.0人となった。
原発事故は昨年3月であり、その影響ならば、毎日一定量の放射性セシウムを摂取した場合、体内濃度がほぼ一定に達するのに1年半かかる。従って、心疾患死亡率が数字で示されるのは、早くても2年目以降と想定していた。こんなに速く数字で表れることは想定外であった。
しかし、甲状腺異常も予想外であり、被ばく量はチェルノブイリをはるかに超えている可能性も高い。
従って、子供の心疾患死亡率が非常に気になる。子供の心疾患死亡率は本来非常に低いので、少ない増加でも顕著な変化とみなすことができる。一方、死亡者の多い高齢者では数字の差が多少あっても有意か否かの判定も難しい面がある。
そういった学術的側面からだけでなく、これから立派な成人になるであろう子供が短い命で終えなければならないという、悲劇を許してはならないと思う。結果が明らかになれば子供の優先的避難問題も当然浮上するだろう。

今回の出典は秋田県からある方の提供であるが、厚生労働省は年齢別の区分けを持っていると筈だ。是非年齢別データを開示していただきたい。福島県の子供の命にもかかわる重要なことなので速やかにお願いします。

それから、福島県内の各小、中、高校の生徒に関する統計データはリアルタイム(本年1月からのデータ)で誰かが掴んでいるはずなので、是非隠さないで公開していただきたい。
昨年12月だけより今年8月までのデータがあればより信頼性が高くなるのは明らかである。隠すことは犯罪と思う。

また原因は原子村の人達の主張するようなストレス説とかいろいろ出てくるであろうが。ストレスならば津波の被害が大きかった宮城県が増えなければおかしいが、上位8位以内にも入っていない。従って、原発事故の影響が最も大きいと考えられる。

心不全の起こるメカニズムはECCRのバスビー博士がいうような心筋細胞の再生は他の臓器に較べてゆっくりで、年1%程なので放射性セシウムによる心筋細胞死が起こると心筋委縮(atrophy)が起こり心不全に至る。従って、有力な原因であることは間違いないと思う。

私は昨年高校生の体育授業中に亡くなられた生徒で自動体外式徐細動器(AED)が無効であった新聞記事を読んだ。その時、心筋の刺激伝導系細胞の膜電位が浅くなって徐細動器に応答しなくなったのではと想像した。なぜなら細胞膜にあるカリウムイオンチャンネルは原子径の大きいセシウムは通りにくくカリウムイオンの15%しか通らない。カリウムイオンチャンネルには大きく分けて4種類あるが、特殊心筋にある内向き整流型カリウムイオンチャンネルが阻害されるとAEDに反応しなくなるからである。
以上二つは特に若いヒトの心不全の主要な要因であろう。

もし年配者で心血管系の死因の場合には、MCP-1(ケモカイン)を介する血栓の可能性も高くなるであろう(詳しくは本年8月2日のブログをお読みください)。

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