甲状腺異常報道の手法は原発事故後の報道と同じだ

  • 2012/09/15(土) 23:39:32

福島の子供の甲状腺異常がチェルノブイリと比較できない速度で出ているのは放射性ヨウ素の放出量が多いか、それ以外の核種違いかあるに違いないと思い、昨年のブログを読んで調べてみた。
そしたら、今回の甲状腺異常報道も原発事故後の報道と全く同じプロセスをたどっていることに気付いた。

放射性物質の放出量のレベルは4から5へ、6は飛ばして7になった。7になってもチェルノブイリの1/7くらいで問題にならないくらいと強調されていた。
当時イギリス発行の科学雑誌Natureでは「福島原発報道が信じられないのは当然だ」「It is rational to doubt Fukushima reports.」という見出し記事まで出た。
「情報は余りにも断片的で、あまりにも遅すぎる」、「too little, too late」 という言葉は世界の多くのヒトの共通認識になり、日本の負の側面を世界に知らしめることになった。
このような事態が進行したのも日本のメディアが大脳を失った脊髄動物のような振る舞いをしてきたのも一因だったと思う。

しかし、放射線量は世界各地で計測できるので、嘘はつけず、数ヵ月後にはレベル7に至った。

福島の子供の甲状腺異常の現在の状況は初期のレベル4の説明時期に相当していると思う。
第一報の報道では甲状腺がんは5年後に出てくるので被ばく後の測定を、対照群と称した。
甲状腺異常と発がん性に少しでも関連性がありそうな記事があると発がんではないと攻撃してきた。それでいながら、これだけの異常が出ながら対照群のないことの批判がメディアから出たことはなかった。

即ち、インナーサークル内だけの話し合いで進められたためか、海外の専門家からは「情報は余りにも断片的で、あまりにも遅すぎる」といういら立ちがあるがそういうことに対する考えさへも理解できていない。
というのは、福島の子供の甲状腺異常については国外から反応がないのは放射性物質と違って、福島の子供の甲状腺異常を彼らは観察できないから、沈黙しているだけであろう。

昨日のブログでは細胞診が終えれば大体の傾向はわかる<約4千人で1人の発生率が確認されれば統計的に有意差が出る筈>ので対策が取られそうに想像して書いたが、今はその考えは甘いかもしれないような気がする。
結論が出るのに1−2年かかりそうな予感もする。<チェルノブイリで甲状腺がんが認められるのに20年もかかったのも日本とアメリカが反対したからといわれている。>。
これを防ぐにはエコー写真の画像の開示
⇒表現を次のように変えました(医療関係者及び保護者に鮮明な画像<真偽は確認してないが、現在は要求しても紙に印刷された不鮮明な画像のみしか入手できない>をオープンにすべきだ。勿論、個人名は伏せて番号や記号で良いが地域は表示すべきである。また地域の自治体を介して地域住民の働きかけも重要であろう。

甲状腺がんは死亡率が低いから気にしなくても良いというヒトがいるが、甲状腺ホルモン剤を生涯服用しなければならず、その負担も大きい。またチェルノブイリでは肺がんの併発もかなりあったので、迅速な対応が必要であろう。

HOME |