放射性ヨウ素被ばくはチェルノブイリをはるかに超える

  • 2012/09/18(火) 22:43:26

プロローグ:被ばく時の年齢0-18歳の福島の浜通りの子供から甲状腺エコー検査を2011年10月から始め、2012年3月31日までに38114名実施した。
当初放射性ヨウ素の被ばく量はチェルノブイリの1/10という想定(多分保安院計算にもとずく)で始まったためか、被ばく後の測定結果を発病前の対照群とみなすなど杜撰な計画であった。
被ばくからの時間が6−9月、6−12月、13―17月と時間が経過するごとに甲状腺異常率は増加しており、このことは、チェルノブイリをはるかに上まわる想定外のできごとのように思われた。勿論、まだ最終的な結果はわからないが、異常率が時間とともに増えることは最終結果にも反映されると考えるのが素直な思考である。

一方、放射性ヨウ素による被ばく量の測定結果では甲状腺等価線量の計算値で800mSvになる例があったが中断によりデータ不足となった。

それで原発炉内にある放射性ヨウ素量からまず、チェックし、放出量を推定した。

放射性ヨウ素の量  チェルノブイリ  福島(1,2,3合算)
原子炉内      3200京     6100京
放出量       1760京     3360京(Cs137は1.5京)
放出率       55%       55%(2.6%保安院)

福島原発にはチェルノブイリの倍量の放射性ヨウ素が含まれていて、放射性ヨウ素の気化温度は115度であり原子量でもキセノンよりほんの少しだけ軽いので、ベントする時にはキセノンと共に放出されるので、チェルノブイリと同じ率と仮定した。
福島原発より放出された総放出量はチェルノブイリの倍量と考えることもできる。
次に放出量がどのように分布したかを考えると。チェルノブイリは水蒸気爆発であったので高く舞い上がり広範囲に分散した。一方、福島ではベントや水素爆発なので空高く上がらず、その分狭い範囲に濃い濃度となったと考えら。この程度は分からないが仮に5倍と考えられればある地域ではチェルノブイリの10倍の濃度が飛散したと考えられる。
 
上述の考えは定性的なので、実際の環境中の観測データを探し、調べてみると、参考になる資料がいくつかあった。
1. NHKETV特集:参考資料1
2011年3月14日に2号機で事故が発生し、通常の2500倍(1立方メートル当たり1万ベクレル)を超える放出した放射性ヨウ素が初期は風向きで海側へ流れていたが、3月15日0:00より南側の風向きに変化し、茨城県、そして栃木県を通過した、という内容であり、放射性のヨウ素131は、SPEEDIによる放射性セシウムの飛散予測とは全く異なる地域となっていた事が判明した。

2.WSPEEDIによる乳幼児被ばく量100mSv超え未報告):参考資料2
 震災で原子炉のデータが十分に得られないため、その時点で公表されているデータなどを基に、放射性物質の放出量を仮定し、15日の午前0時から24時間にわたって放出されたと想定した。
その結果、放射性物質は南西の方向に加えて飯舘村など北西の方向にも帯状に流れ、こうした地域では屋外で24時間過ごした場合に、乳幼児が受ける甲状腺の内部被ばくの量が人体に影響が出る可能性があるとされる100ミリシーベルトを超えた。

3.WSPEEDIによる福島第1原発事故によるヨウ素放出量未公表;参考資料3.
千葉市内で計測されたヨウ素を基に推計した同原発からの放出量が毎時10兆ベクレルという高い値が出た。

上記2,3の内容については昨年小佐古教授が辞任する前に、下記の辞任文「一部略」を公表したのに未だに今もって隠しているのはケシカランと思う。 
 
「--とりわけ小児の甲状腺の等価線量については、その数値を20、30km圏の近傍のみならず、福島県全域、茨城県、栃木県、群馬県、他の関東、東北の全域にわたって、隠さず迅速に公開すべきである。さらに、文部科学省所管の日本原子力研究開発機構によるWSPEEDIシステムの広域をカバーできるシステム)のデータを隠さず開示し、福島県、茨城県、栃木県、群馬県のみならず、関東、東北全域の、公衆の甲状腺等価線量、並びに実効線量を隠さず国民に開示すべきである。

⇒参考資料2のpeacephilosophyさんのブログの図の中に小さな字でI-131 infant organdose2011-0315の図の被ばく量は1-10万mSvというすさまじさだ。またわが市も含まれ二重にびっくりした。今からでもWSPEEDIの公開し、それによって、福島県以外でも甲状腺エコー検査の早期実施をすべきところが出ると思う。

参考資料
1. http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0311.html
2. http://peacephilosophy.blogspot.jp/2011/05/blog-post_16.html
3. http://www.jiji.com/jc/zc?k=201204/2012040300430

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