脱原発しか道はない:ある50代自営業女性

  • 2012/10/09(火) 10:58:06

タイトルは今日の新聞の投稿欄に掲載された岐阜市に住む52歳女性による投稿文のタイトルである。
核燃料サイクルの問題点や、高速増殖炉の問題点からチェルノブイリ事故後の現状まで広範囲に良く理解され、人間は原発を制御・コントロールできないからということで、冒頭の言葉になった。このように女性を中心に原発の問題点の理解が進んできていると感じた。

一方、その対極にいるのが財界人や多くの大企業、メディアである。
私も高速増殖炉について調べ、当ブログでも書いた<要点は冷却に使う液体ナトリウムが少しの水とも激しく反応する人間が制御できない物質だからである。また高速増殖炉は暴走し易く、制御可能な時間も軽水炉の1万分の1以下しかないであろう。こんな短時間では誰の指示を仰ぐこともできない、運転者自身が即座判断しなければならない。この研究で一番進んでいたアメリカは1994年に廃炉を決断した。まもなく世界の全ての国で放棄(公式に放棄宣言をしてなくても凍結により実質的放棄)した。ところが日本だけが未だにこだわるのは官僚が自分の世代で過ちを認めなくないから単に引き延ばし工作を続けているのに過ぎないであろう。しかし、それさへ、国民が理解できていないのは、日本人がガラバゴス島に住んでいるとしかいいようがない。

原子力発電がなければ日本の電気料金が上がるというのも本当ではない。コンビニ業界者によれば日本の電気料金はアメリカの2,3倍電気料金が高いそうだ。原子力発電には多額の税金を使いながらこのような状態だ。
最近のガスタービン式の発電所での発電効率はあがり65%にもなり、原子力発電よりはるかに安価になった。

それから、福島原発による被害の実態もまだ公になっていないが、ヒトは生まれ、死ぬこのことだけは隠ぺいしようとしても隠ぺいできない。よって、数年後には人口統計によって全てが明らかになってくるであろう。

おわりに、山中教授のノーベル賞受賞というめでたいニュースで盛り上がる日なので、iPS細胞(induced pluripotent stem cells, 人工多能性幹細胞)の臨床応用への期待など本来は書くべきなのに、あまりにも落差の大きさにショックだ。しかし、何十万人にもなるであろう避難者がいる現実を直視すべきと思った。

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