「PC遠隔操作事件」は供述調書デッチ上げが問題だ

  • 2012/10/22(月) 11:49:55

今回の場合、警察の誤認逮捕はやむを得なかったと思う。
しかし、誤認逮捕された4人全員に、犯罪を立証する立派な供述調書ができていることが最大の問題だ。
この原因の解明と対策が取られない限り、警察庁長官が謝罪すれば済む問題ではない。

今回の場合、冤罪を作らせた後、犯人が自ら報道機関などに名乗り出たので助かったが、もし犯人が名乗り出なかったら、4人の前途ある人生が終えてしまっていたであろう。
そう考えると、恐ろしいことだ。どうしてそうなったか振り返ってみたい。

ひとりのヒトは同居していた女性も使うパソコンだったので、その女性が行った犯行と解釈し、身代わりになろうとしたとのことで動機があったので、除外して考える。

しかし、残された3人も逮捕された人が犯人でもないのに何故皆ウソの自白をしてしまうのか不思議だ。
中には真犯人しか知らない筈の詳細な動機を上申書に書いたヒトもいたそうだが、これは検察の誘導がなければ起こりえないことだ。このことから、誘導尋問が恒常的に行われていることが連想されるので問題だ。

複数のヒトが罪を認めれば軽くすると言われ、認めたそうだが、このやり方は冤罪を産みやすい設問であり、また事実を認め軽くなるなど論理的にありえないウソで誘導するのは問題だ。

またいつ解放されるかわからない長期の拘留制度にも問題がある。先進諸国では日本ほど軽犯罪でも長期拘留される国はあるだろうか?
長期拘留されると、ほとんどのヒトは正常時と違った心境に追い込まれると想像する。極めて例外的な事例が起きたのは、大阪地検の郵便不正事件の厚生労働省の村木厚子さんの場合で、無実であるのに自白しないという理由で実に160日以上も拘束された。一方、部下だった係長は罪を認めたので起訴後にすぐに保釈されたので対照的な取り扱いとなった。村木さんが頑張れたのは本人の強い意思や法律に対する知識や公務員であったこと、ご主人の理解、それから弁護士がついていたことなど多くの要因が重なりあった結果だと思う。
ほとんどのヒトは半年も拘留されたら、本人は失職し、家族の生計は立ち行かなくなり、無実でもウソをついてしまうように思う。
従って、警察が恣意的に長期拘留できる制度そのもに根本的な原因がある。
可視化の制度導入や、自白だけでなく証拠による裁判、拘留が3日を超えるならば弁護士立会いとか、早急に改革する必要があろう。村木裁判後でも相変わらずの取り調べが行われていることは非常に問題である。
⇒最後の長期拘留制度については村木事件をヒントに大幅に書き直しました(10/27)。

今回の事件は、警察も高度なPC操作の技術を持った署員を増やすかパソコンウイルス犯罪の一層の勉強が必要になったことを示唆する。

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