大阪市瓦礫試験焼却今日より始まる注意

  • 2012/11/29(木) 21:31:41

瓦礫焼却では放射性物質が放射性セシウム以外計測されてないという問題と、瓦礫を微粉化しなければ放射能を正確に測れないという問題がある。
その上に大阪市で予定している瓦礫には大阪府によるアスベスト分析した結果1.8本みつかった。環境省平成22年マニュアル&大阪府6月作成広域処理指針より1本以上のものは電子顕微鏡で分析することとなっている。そこでアスベストの電子顕微鏡分析を大阪府が中外テクノスに電子顕微鏡分析を依頼した。 その結果が、出るのは12月上旬とのことです。法律上空気1L中10本以上のアスベストがあれば人体に有害となっています。詳しいことは「大阪おかんの会のブログ」をご覧ください。

建築現場で解体中に空気中に飛散するアスベストと焼却後結晶化して生じたアスベストを吸い込んだ場合の被害の違いについては、まだよくわかっていないような気がします。アスベストによる固有な中皮腫は出たとしても長い年月を要しますので因果関係があるかなど現時点で詮索できませんが、ロシアンルーレットを引かないことが一番賢明です。
瓦礫焼却による健康影響を避けるには、空気中に浮遊する粒子を吸い込まないようにするのが大切です。
そのために、マスクを着用したり、外出を控えるとかした方が賢明です。
なお、一番影響を受けるのは現場で働く作業員であり、N99以上のマスク着用は必携であろうし、作用時間や作業中に万一症状がでれば記録したり、上司に報告すべきです。

空気中に浮遊する粒子について私の記憶を整理して書きます。
内部被ばくとは空気中に浮遊する粒子に付着した放射性物質が気道から入る経路と飲み物および食べ物が食道を経由する二つの主要な経路がある。
空気中に浮遊する埃に付着した放射性物質は鼻、口、気道、気管、気管支を介して肺胞に到達する。

ここで粒子径が問題になる。粒子径が大きければ鼻や気道でトラップされるし、それより小さな粒子でも約3μm以上の粒子ならば気管支内面を覆っている腺毛の逆送運動によって喉まで戻され痰となる。
従って、3μm以上の粒子は酸素と二酸化炭素の交換の場である肺胞までほとんど来ない。肺胞に達すると繊毛運動のような粒子を排出する能力はない。
従って、2.5μm以下で0.5μm以上の粒子は肺胞表面に沈着すると考えられる。

0.5μm以下の粒子になると、空気中に浮遊したまま再び呼気として吐き出されると考えられる。ところが、劣化ウラン弾のように高純度になると酸化物として超微細ナノ(マイクロ粒子の千分の1の大きさ)粒子となる、すると肺胞膜を通過し、直接リンパ液に移行する。この場合、毒性の量的関係は3桁強くなり、質的にも出生時欠損(birth defect)なども起こり変わってくる。ナノ粒子の動態については研究が急速に進んでいると思われるので私は把握しきれてない面があるかもしれない。

肺に沈着した0.5ー2.5μmの粒子は白血球の一種であるマクロファージなどにより取り込まれ、処理される。その処理されたものが、漿液に溶解すればリンパ液や毛細血管に入り肝臓で分解されるたり、腎臓から排泄される。不溶性の場合には移動のメカニズムもわからず、ゆっくりと動き、排出には数年かかることも多い。
今まで書いたのは粒子の径の違いによる一般論であり、具体的には個々のケースで違う。0.5ー2μmの粒子であっても小麦粉粒子の場合には影響はあまりなく、金属粒子のほとんどは非常に有害である。

放射性物質の付着した粒子について、ヨウ素131は半減期が短いのであまり問題にならない<甲状腺がんは腸からの吸収が主>ので省く。セシウム137およびストロンチウム90のに移行90の半減期は約30年、プルトニウム239では2万年以上であるので、いったん取り込まれれば後はどれくらいの時間で排泄されるかの生物学的半減期が問題になる。
ところがセシウムの担体となった粒子は主にどのくらいの径でその成分は何か、ストロンチウム90やプルトニウム239の濃度など一切報告がないので、具体的なことは書けなく、ポイントのみ記す。⇒私の調査不足で空気中を浮遊する放射性セシウムの粒子径分布と担体がわかりましたので別途文献を調べて書きます(11/30記)。

セシウム137はβ線崩壊した後すぐγ線崩壊をする。直接被ばくではγ線障害を主とみなすが、内部被ばくでは透過性よりエネルギーの影響が大きいことからβ線が問題になる。すなわち、沈着した周囲の肺胞のDNAが損傷を受ける。プルトニウムはα粒子を放出するので直接被ばくでは紙でも防げても、もし肺胞細胞に沈着すればμmの近さに近傍の細胞があるわけで、ヘリウム原子核そのものによる影響は大きい。これらの大きな影響とはいずれの核種でも肺がんの誘発である。

WHOは被ばく被害についてIAEAに丸投げ

  • 2012/11/28(水) 21:48:54

WHO(世界保健機構)は伝染病をはじめとする各種疾病対策で指導的役割を果たしてきたのでその功績は広く認められている。

ところが、放射線被ばくについてはIAEA(国際原子力機関)に丸投げである。
WHOとIAEAは1959年に「一方の当事者は他方にとって実質的な利害関係を有するような課題での活動やプログラムを開始するときは他方に相談しなければならない。」という協定を結んだ。もう半世紀以上つづいているので、いまやWHOには放射線のことがわかる専門家がたった一人しかいないと言われている。

従って、原発推進派のいうがままであろう。
実際、チェルノブイリ被害についても6年後の1991年「ソ連政府の移住や食品規制基準は厳しすぎると」と評価し、世界をびっくりさせた。
現在福島原発事故に対する一次評価か中間評価が間もなく出るであろうが、恐らこんな表現が使われるような気がする。
「福島の被ばく線量は低く、日本政府の対処は基本的に問題なく、健康被害はほとんど出ないであろう。」

最近特に気にしているのはチェルノブイリの子供の被ばく影響が年数を経るに従い強く表れていることです。

      健康な子供の率  慢性疾患のある子供の率  
1992年   24.1%   21.1%
2008     5.8%     78.2%  

頑張れ大阪おかんの会、線量と症状の記録を

  • 2012/11/24(土) 12:34:24

ヘレン・カルディコット小児科医も15分でよいから橋下市長に会いたいと申し込んでいたが会えなかったことと、大阪での橋本市長の演説会で瓦礫焼却を明言されたということから、危惧しながら、おかんの会のブログを確認したところ返事が届いてなかった。
橋本市長は読みもしなかったかと失望した。会では「今後も催促して、確実に回答をいただきたいと思います。」とのことですので今後も頑張ってくれるものと期待しています。

24日から焼却を始めるとの記事もあったので、おかんの会からの公開質問状も無視して、既に段取りができていたのかとびっくりした。

カルディコット博士は瓦礫焼却が犯罪的な行為であると講演していることから、ICRP関係者を除く海外の平均的な見方と解釈して良いと思う。

橋本市長も瓦礫償却に問題ないという自信があるならば会って徹底的に討論すべきである。同じ意見なら忙しいので会う時間がないでも納得するが、意見が食い違う場合は論点を整理し、つめる必要がある。大阪市のみならず、関西圏の中心部に影響を及ぼすであろうこのような重大な問題は何より重視すべきだ。
ところが、日本では多くの場合、反対の意見者とは話し合いたくないという傾向があり、絆とか雰囲気とから自然に方向が決まってしまう傾向がある。

この典型的なものは太平洋戦争であった。敗戦後連合軍が戦争責任について調べた時、ほとんど全員が本当は戦争をしたくなかったのが自分の本心だったと答えた。しかし、戦争に反対を口にしたかといえば、それもなかった。結局、皆が賛成するから自分が国民の総意に外れたことをしたくないために戦ったという外国人にとって理解が難しいことが明らかになった。
一旦、戦争がはじまると青年は自ら志願し特攻隊に入り、片道の燃料を積んだだけで敵艦をめがけて飛び立った。当時冷静に戦況を判断できたのは私のような小学生だった。

北九州市で瓦礫焼却が始まったが、その影響は下関市や福岡市くらいかと私は勝手に想像していたが、実際は100kmを超えた熊本市(風向きやいろいろな気象条件が悪い場合)まで影響が及んだことを知って愕然とした。

大阪市で焼却する瓦礫の種類と焼却炉が北九州市と同じなら関西圏に住むヒトの中で特に小児、妊婦の中からある程度の数が影響を受けることは避けられないであろう。
勿論原発事故時の影響より今回の焼却による影響ははるかに小さいであろうが、今回の場合は人為的な被ばく行為であり、倫理観のある人間なら中止するであろう。
税金の無駄遣いだけでなく、倫理観に欠如した行いは人心を荒廃させ良い効果は何ももたらせないであろう。

焼却が始まれば真っ先に被害を受けるのは市民の中でも特に子供や妊婦であるがほかのものと違って直ちに被害がわからないケースが多いのでやっかいだ。従って風向きや風速の記録とともに線量をできるだけ連続的に記録しておくべきだし、症状が出た場合にもどんなことでも、きめ細かく記録すべきと思う。
子供や妊婦、はN95マスクの着用も必須になろう。

甲状腺エコー検査の評価はエビデンスに基づき考察すべき

  • 2012/11/21(水) 22:41:24

オーストラリアのヘレンカルディコット小児科医は来日し、高齢にもかかわらず精力的に全国を講演している。同医師は福島の甲状腺エコー結果を聞いてチェルノブイリより甲状腺異常率の早い立ちあがり、および2名の癌患者<1名は疑い>が出たことに対し、まっさきに次の文章「日本の子供たちは相当高い線量を受けたのではないかということが言えると思います。おそらくチェルノブイリよりも高い線量の被曝を受けたと考えられます。」を話された。

こう考えるのがエビデンスにもとづく当然の考えだと思うし、私もそう考えて、いろいろ調べた結果、チェルノブイリよりはるかに超える(10倍)被ばくしたのではないかという考えを9月18日ブログに、10月28日にはひょっとしたらヨウ素135の関与もあるかも知れない旨書いたら、ヨウ素129の関与が考えられないか指摘を受けた。
そこで調べたらヨウ素の同位体は37種もあり、非放射性は一種のみで残りは全て放射性同位体であることを知り、気が重くなってしまった。といっても過去の原爆・原子炉事故で計測されたことのある放射性ヨウ素またはその娘核種に限定して考えれば良いのでそのうち、書けるかと思います。

11月10日に福島県民健康管理調査検討委員会が開催され、議事録の書きおこしをkiikochan(このブログの左端のリンクの下から6番目)がして下さっていますので紹介します。彼女はいつもとても丁寧に書いていますので助かります。
また甲状腺癌に関する質疑1および2は ⇒をクリックすれば肉声を聞くこともできます。ただエビデンスに基づき整然と説明されてないのでわかりにくいだけでなく、チェルノブイリではヨウ素不足で甲状腺癌が起こり易いということと福島の非常に早期の異常など整合性の困難な説明もあります。こういった矛盾に満ちた、わかりにくい説明になったのは、福島の子供はほとんど被ばくしてないのだから甲状腺癌にもならないという強固なシナリオが存在し、台本にしたがって話しているような気もしました。⇒朝読み直したら信念はシナリオが適切と考え修正しました。

またこの時の模様はドイツのテレビ局のZDFでも報道され、これについてはLunaticEclipseNuke22さんが日本語付きの動画をyoutubeにアップロードして下さりましたので紹介します。URLは最下段です。
時間は2分で簡潔で分かり易い動画です。この報道の中で、この説明で納得する保護者はいるだろうかという話を聞いた時、日本人として恥ずかしく思いました。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=9hSlnnAWmkU

頑張れ大阪おかんの会、公開質問状発信

  • 2012/11/19(月) 12:52:20

昨年瓦礫焼却が始まる頃、アメリカ、ヨーロッパ各国に住む主婦が中心となり瓦礫反対の署名運動が起こり、それぞれの地域にある日本大使館・領事館に数多くの反対署名が届けられた。
瓦礫焼却で実害を最も受けるのはその近くの地域であり、アメリカやヨーロッパで受ける放射性物質の量は何万分の1に希釈されるので、実は自分達の被害以上に瓦礫焼却地域に住む日本人への支援の気持ちが強かったと思う。
しかし、海外のヒトが日本の政治家や官僚機構に訴えても、聞く理性を持たない限り、損得勘定からでは何の力も発揮できないし、結果もそうなった。
海外の専門家は瓦礫焼却による放射能全国拡散政策は馬鹿か気違いかと呆れているだけである。
結局、日本人自身が自覚しないことには始まらない。

このたび大阪の若い女性達が立ちあがり、何か政治的なことをするとか、何かを動かそうとかではなく、ただ、子どもたちを守りたいという強い気持ちがその原動力で、おかんの会が結成され、そのブログも作成された(URLは最下段の参考資料に)。
詳しいことは読んでいただければわかります。

また大阪市長への大阪市における災害ガレキの受け入れに関する公開質問状を送付した後に記者会見も行っており、その映像は左端の画像をクリックすれば見ることができます。
私は映像を見る時も飛ばし読みすることもままあるのですが、この映像は最初から最後まで見ました。
演説がうまいとかそういう意味でなく、順番に話すどのヒトも真面目で一生懸命取り組んでいるその姿に感動したからです。

メディアから流される情報をうのみにするのではなく、実際おきていることを聞き、勉強し、対策を考えられることは従来の日本人にはなかった動きであり、今後の発展に期待し、応援したいと思います。
また被ばく被害についても、「日本の子供たちを救うという気持ちが日本人に盛り上がらなければ政治家は動きません」と海外から言われています。その意味でも「日本の子供たちを救う」その中心にいる女性達が立ちあがった意味は大きい。

11月21日までに公開状の返事を要望しております。橋下市長がもし女性達の切々たる訴えを聞いたならば、無視することはあり得なく、真剣に聞き、回答してくれるものと期待しています。 
よもや、福島県民健康調査会が内部被ばく研からの公開質問状を無視したようなことは起こらないと思います。

参考資料
大阪おかんの会ブログ  http://ameblo.jp/osakaokan2012/

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