小児甲状腺癌の隠ぺいは1,2年しかできない、早く対策を考えるべき

  • 2012/11/03(土) 12:24:29

甲状腺癌について福島原発からはほとんど出ないというシナリオがあるのか、福島県民健康管理室は「内部被ばく研」からの公開質問状も無視し、ハリネズミのように身をまるめて外を見ず、中で密かに打開策を考えているように見える。
しかし、それによっても、1,2年の遅れが出るだけであり、真実を隠すことができない。
何故なら、私のようないつ死んでもおかしくない老人ならいくらでも病死名はつけられるだろう。しかし、子供は保護者目の届くところにいて、癌が進行し、首が腫れてきたら外部の観察でもわかる。

癌の成因はさまざまであるが、昔から言われてきたことは、正常細胞が変異を受けても癌 にならなく、もう一回の変異を受けなければ癌細胞にはならない。しかし、癌化すると自身の細胞組織に供給する血管再生機能も備えて、一定のスピードで増殖を始める。この時、倍量に増殖するまでの時間を倍加時間といい、癌の種類によって変る。
甲状腺癌の倍加時間は、稀であるが未分化型の場合には極めて早く1日以下の例もある。一方、大人で見られる多くの甲状腺がんは遅く数年であり、あらゆる癌の中でも、これほど倍加時間に幅がある癌はないと言われている。

放射線に起因する子供の甲状腺癌の倍加時間はわからないが、多くの固形癌の倍加時間は2−3ケ月の間にあるので、この速度の間にあるとすると。倍加時間が2ケ月なら1年で64倍、2年で4千倍、3年半で100万倍となる。もし倍加時間が3ケ月ならば、1年で16倍、2年で256倍、3年で4千倍、4年で6万5千倍、5年で100万倍となる。

一方、人間の細胞は60兆個なので体重60kgなら1kgあたり1兆個の細胞を含む。従って、1mgの組織は100万個の細胞からなる。
仮に、数グラムに増殖すると癌と認識されるとすれば、上述の倍加時間から、良性と見えた細胞の中にもし1mg以下の細胞でも癌化していれば1,2年経過すれば明確になる。

従って、隠そうと思っても1,2年しか保てないことは明白である。
それなら統計的に証明される時期を待つのでなく、あらゆる対策に全力を尽くし、早期発見、早期治療に邁進すべき時であり、今まさにその時期だと思う。

証明されなくても、少しずつ仮説に反するエビデンスが積み重なってきた現在<甲状腺検査が原発周辺の子どもからスタートし、次第に原発から離れた地域の子どもたちへと実施されてきたのにもかかわらず、検査対象が原発周辺から遠くなるにつれて、逆に甲状腺異変の割合が、測定時期が約4ケ月と遅れるごとに増加している(1回目は30%。2回目は35%。3回目は43%)。
このことは良性か悪性かはわからないが時間を経過するごとに増加することを意味する。また今年8月までの測定結果で、特に女子の小・中校生ではのう胞率が55%と半数以上に起きている>。これらのエビデンスは癌が起きないという前提でなく、チェルノブイリを凌駕する速度で異常が起きていると判断されるべきだ。

自分達が立てた福島の子供に甲状腺癌が起こらないという仮説にいつまでも固辞すべきでないと思う。
固辞すればするほど外れた時の、被害は大きくなり、禍根を残すことになるであろう。

HOME |