復興予算を過激派対策費に流用、これほど残酷はない

  • 2012/11/09(金) 22:07:02

復興予算が各省庁にバラまかれ、便乗して使い放題になっていることを知って腹立たしかった。しかし、放射能の問題から脇道にそれてはとの思いで今まで書かなかった。
ところが公安調査庁の過激派対策費に使われていることを知って、これほど残酷なことがあるだろうかと書かずにはいられなくなった。

過激派対策費という名称であるが、現在は過激派などほとんどいなく、原発事故後、放射能汚染で子供たちが被害を受けて苦しんでいる母親たちによる反対運動の抑圧に使われているかと思うといたたまれない気持ちになる。

経産省前とか首相官邸前の原発反対デモは毎週金曜日に行われるようになったが、中心には福島から駆け付けた母親たちや、勿論、参加者の人数では首都圏が多いが、何万人になってもデモに参加するようになった。
しかし、決して過激になることはなく、整然と、呼びかけ人や警察官の指示に従ってデモをしていたのに、そのデモを過激派対策と称して使うなど、実にケシカランことだ。

なお、デモが尻つぼみになった一因として、極端な歩行制限により駅からデモ会場への制限もあったと思われる。
原発の被害に苦しむヒトに合法的な反対行動も阻止させる。極めて反社会的行動であり。復興予算の過激派対策費の流用に抗議する。

なお、復興予算に伴う特別税は消費税増税とは別にこれから我々が税金として払うものであり、復興予算は被災地の生活支援以外に使わないように国民が監視すべきである。

小児甲状腺がんは芽細胞の癌化から起こる説が世界的にも有力

  • 2012/11/09(金) 01:16:32

この説があることを、田島さんの投稿文から知りましたが、この説の提唱者は日本人であり、世界的にも認められているものだった。にもかかわらず、何故福島の子供の甲状腺異常のことで、今まで全く話題にされなかったのか不思議だ。
従来、小児甲状腺がんは百万人にひとりとか言われる極めて稀な疾患で、甲状腺がんは大部分が成人に見られるものであった。
そのためか甲状腺癌の成因も多段階発がん説が有力だった。即ち、癌は正常細胞の遺伝子(DNA)が変異を起こし、癌抑制遺伝子や癌遺伝子の活性に変化をきたすことで増殖能が増し、転移能や浸潤能といった悪性形質を獲得して発生することから多段階発癌説と呼ばれる。

これに対して芽細胞癌説は 元々転移・浸潤能を持った未分化な芽細胞が分化することなく増殖したものから発生するとの考えであり、シンプルな説得力のある説である。

ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故後、放射性ヨードが、幼児に甲状腺癌を多発発生させた。この事実は若年者の甲状腺内には成人とは異なる細胞があり、それを発生母地として甲状腺癌が発生することを示唆している。阪大の高野医師(参考資料1)が癌は胎児性細胞から直接発生するという新しい発癌モデル:芽細胞発癌説(Fetal Cell Carcinogenesis)を2000年の国際甲状腺学会で初めて報告した。
その後2005年のアメリカの甲状腺学会誌の表紙にその説が飾り、世界的にも広く認知されることになった。また高野先生による最新の総説(参照文献2)は2007年に発表された。そこにはゲノム科学や基礎研究も含まれる研究により裏付けされたものであり、全容を理解できたわけではないが素晴らしいものに思えた。

今福島の子供に起きている甲状腺異常は被ばくしてから異常が認められる期間が非常に短いことであり、異常率のパーセントでいえば、チェルノブイリの10年後の異常率と同じ率が福島の1年後に起きている。さらに異常率が時間経過とともに急激に増加していることである。上記エビデンスを説明できるのは、この芽細胞発がん説である。

現在女児では半数を超える甲状腺異常が観察され、その特徴は子供にしては大きな「のう胞」である。のう胞から癌への転化率は低いという説もあるが、インターネット情報で、のう胞内に小さな結節が見られとの報告もあることから甲状腺検査を加速させるべきだ。

参考資料
1、大阪大学医学系研究科臨床検査診断学腫瘍研究チーム:
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/labo/www/CRT/CRT%20Home.html
2.Takano T. Fetal cell carcinogenesis of the thyroid: Theory and practice (review). Semin Cancer Biol 17: 233-240, 2007

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