放射能汚染瓦礫を移動し焼却するのは被ばく拡大策だ

  • 2012/11/13(火) 11:45:12

欧米の専門家から今の地方自治体の行っている瓦礫焼却政策は馬鹿か気違いかと呆れられているが、多くの日本人は福島に協力することなので良いことだと錯覚している。一方、放射性瓦礫を地元の国有林に移動する政策に対しては自治体住民共に強固に反対している。
放射能を含んだ瓦礫をある地域に移動し、その地域に保管するならホットスポットの移動に過ぎないので保管地域以外では被ばくしない。
ところが、焼却すれば空気中に飛散し、その地域一帯を広範囲に放射性物質で汚染し、住民に新たな被ばくを与え、被害を及ぼす。
例えば北九州の瓦礫焼却により線量増加がかなり広範囲に及んでおり、大阪、静岡などで健康被害が続々と報告されだした。勿論、放射能に感受性の高いヒトを中心に見られている症状ですが。

しかし、上述からわかることは、住民の被害意識と被害実態についてはかい離が起きているので、根本から考えてみる。

空気中に飛散した放射性物質の濃度の計算は風の向き、強さ、煙突の高さによって時時刻刻変わるので極めて難しい。
しかし、放射性物質は焼却しても全く変化を受けないので空気中に飛散した量は引き算で簡単に求められる。
即ち、焼却灰に移行した以外は、空気中に飛散したと見なせる。ただし、バグフィルター、焼却装置内および煙突内壁への付着分は誤差となるので引き算に加えなければならない。いずれにしても瓦礫の放射性物質が分散しただけだ。⇒うっかりバグフィルターの記載を忘れたので追加しました。しかし、セシウムの気化温度は671℃なので高温焼却炉では素通りしてしまう。

試験焼却テストは例えば100kgとかの瓦礫を完全に粉々にし、良くかき混ぜ放射能を測定することであり、次に焼却灰の濃度を測定し、焼却装置内(バグフィルター内も入れて)および煙突内に付着した単位面積当たりの放射能を測定することから付着量を計算し、この数値を引き算すれば空気中へ飛散した量は簡単にわかる。

従って、放射性物質を含んだものを移動し、焼却すれば、その地域に広範囲に放射能をバラ撒いたことと同じことである。
一方、放射性物質を移動して厳重に管理できれば、空気中への飛散や地下水への移動もなく、住民への被ばくは避けられる。

なお、今まで書いたのは保管と焼却の害の比較を説明するためであり、放射性物質の管理は各県でなく、福島県のヒトの住めない高汚染地域に集中すべきとの考えが私の持論です。

高い移送費と高い焼却代を払ってまで瓦礫焼却に邁進する目的は環境庁の予算獲得策かと考えた時期もあった。しかし、これから急激に起こってくるかもしれない健康被害の有意差をなくすことにより補償問題を解決し、また全国どこも逃げる地域がないということで国民が浮足立つことがないようにするのが狙いのような気もしてきた。

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