被ばく情報に関するメディアブラックアウトは不可能だ

  • 2012/12/29(土) 23:45:07

昨年秋ごろは福島の高校生が体育授業時間中に急死したとか、市民マラソンでゴール前に倒れるヒトが多いとかのニュースがあったが、放射線との関連を疑われたためか、最近ではほとんど出ない。またnuclearleakさんが突然死情報も丁寧に纏めておられたので興味を持っていたが、今年4月30日を境に無くなった。悪い情報なので、本当になければそれが一番良いが、現実は厳しく、実名でのネット交流サイト上では身近に知っているヒトに突然死が起きだしたようである。

戦争中の言論統制(media blackout)下に生きたものとして、放射線被ばくにおけるメディアブラックアウトの有効性について考えた。
放射性物質に国境はなく、空気中の埃に付着し、風のおもむくままに、あるいは海流にのって、世界のどこにでも拡散していくので隠すことはできない。ただし、拡散過程で濃度は何千分の1とか何万分の1に希釈されるので、具体的数値はごまかされても検証はできない。
被ばくによる健康被害についても、同様なことがいえるであろう。

「今回は事故直後に日本近くの海で友達作戦に従事したというアメリカ軍人が、東電よりの正確な放射能情報がなかったために、被ばくをしてしまったことによる補償を東電に要求する訴状をカリフォルニア州の地裁におこしたことである。」

原子力空母なので放射能測定装置を有しているので線量は自ら測定し、判断できる筈なので、請求先を間違えたような気がする。
但し、本訴訟による裁判の過程で期待していることが一つある。それは、3号機核爆発時にどの程度の放射性物質(東電発表は極めて少ない)が放出されたかが裁判の過程で明らかになることである。裁判の結果によって正確な数値が出れば、現在多くの国民がチェルノブイリの1/7と信じている根底がくずれるであろう。

それから昨年事故後まもなく、韓国人の映画監督が、「日本政府が定めた危険地域の内側には絶対に入らなかった」、「半径10Kmで統制していた時、80km地点にいたのに被曝した」と伝えた。撮影は確か3日間なので1週間も居なかったのに、不安定型染色体分析法による染色体異常検査結果から全身に受けた線量は0.148Gyと推計した。GyはSvとほぼ同じなので、150mSvに相当する。

日本では空間線量から身体の影響を推定しているのに対し、被ばくした生体から逆算する方法なので実際に体に受けた変化であり、僅か1週間ばかりで150mSvの値がでた意義は大きい。
但し、生体から逆算では個体差が大きく出る可能性や過去の経歴がわからないので誤差が大きくでることもある。
いずれにしても、日本においてもキチンとしたデータを持つべきであり、不安定型染色体分析法による染色体異常検査を早急に行うべきだ。

染色体異常検査はチェルノブイリ事故後、放影研などで実施しており、チェルノブイリとの比較も容易である。また海外からも未だに実施してないなど信じられないと見なされている。

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