被ばく初年度で3.8万人の小児甲状腺がんエコー検査から9名発症

  • 2013/02/14(木) 16:58:34

タイトルの9名という数値は、慎重の上に、慎重を重ねた結果、遅れぎみに出てくる福島県民健康調査室からの提供数字に基ずいた、最も確度の高い数値である。従って、数値がこれ以上に変わることはあっても、以下になることはありえないと思える。一方、小児甲状腺がんは100万人に一人の発症と言われていることから、200倍の高率であり、ヨウ素被ばくによる影響と考えるのが自然であろう。
ところが、このような状況下でも福島県の検討委はチェルノブイリでは4,5年後に初めて甲状腺がんが見つかったので、原発事故由来ではないとの見解を示している。

昨日第10回福島県民健康管理調査検討委員会が開催され、この会におしどりまこさんが出席され、資料(参考資料1)を纏められたのでそれを中心に、過去に入手した情報も入れてまとめた。

原発周辺13市町村の3万8114人の子供(被ばく時年齢0-18歳)について2011年度分の甲状腺エコー検査が昨年3月末までに実施された。なお、その結果、B判定となり、二次検査の対象になったものが186名いた。このうちに実際に二次検査をしたものが162名、(再検査11名、二次検査終了151名)その中で、細胞診まで実施したものが76名。
66名は良性と診断されたが、10名が悪性もしくは悪性の疑いとのことであった。この10名は、男子が3名、女子が7名で、平均年齢は15歳、甲状腺腫瘍のサイズの平均は15mm であった。なお、おしどりまこさんは10人のうちの何名かを個人的に知っているが、地域的な偏りはなく、線量の低いところではなく、線量の高いところで、原発事故以降、避難をせずに生活をしていたご家族であったとのことでした。

10名の内3人は腫瘍の摘出手術を完了し、組織標本の病理学的診断により悪性腫瘍であることが最終的に確定した。
残りの7人は細胞診検査により約8割の確率で甲状腺がんの可能性があるという。7人の確定診断は今後の手術後などになるため、最終的な癌の発症人数を推定すると、3+7X0.8≒9人になる可能性が最も高い。

2012年度の小児甲状腺エコー検査は進行中であり、今まで二次検査の対象になったものは549名であったが、こちらの検査も、まだ進行中で結果はとりまとめていないとのことであった。
2年度目の549名中からも、初年度と同率で起こると仮定すると549X9/186≒27名の発症が推定される。

なお、昨年11月18日で開かれ県民健康検査で16〜18歳(住所は明らかにされていず、年齢は幅で示された)の女性で、甲状腺検査の1次検査で、1人が初めて、がんの疑いがあり「直ちに2 次検査が必要」と判定された例が1例報告された。しかし、その後の報告が今回もなかった。しかし、昨年4月以降のケースなので2012年度分として、纏めて報告されるように想像する。

以上は福島県健康調査室による報道であるが、福島以外での甲状腺がんの報道も散発的に聞く(参考資料2に書いた東京多摩地区の7歳児の甲状腺がん発症)ことから、ヨウ素131の高濃度分布地域を(参考資料3.特に地表10m以下で分布)特定し、甲状腺のエコー検査の必要性など検討すべきと思う。

参考資料
1.おしどりまこさん、http://news-log.jp/archives/6659
2.2013.1.9の当ブログ
3.2013.1.2放送のNHKスペシヤル、「空白の初期被ばく」

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