福島の大惨事は世界史の転換点へ—長期にわたる衝撃や意義は置き換え出来ない

  • 2013/03/02(土) 11:32:38

上記の文はフランスの哲学者Alain-Marc Rieuが学術雑誌(参考文献1)に1週間ほど前に投稿したものである。彼の鋭い洞察力は世界から注目されたので,その反響を注意深く観察してきた。
しかし日本人はあたかもガラバゴス島に住むかのようにほとんど反応を示さなかったので紹介する。
なお、タイトルの文章の英訳原文を「」内に示す。
「Fukushima catastrophe becoming turning point in world history — “Its long-term impact and meaning are impossible to repress”」

「福島の大惨事は、産業社会における技術の概念、役割と管理に関するターニングポイントになりつつある。1945年の原爆投下により引き起こされた広島の惨事(別次元であるが)は福島原発事故における問題と変換は、概念、技術、政治、産業社会、環境との関係についての価値観を確立した。だから福島の後では以前と同じように我々が考えることができなくなっている。この大惨事は、長期的な結果を伴う主要な認識論的および概念上のシフトを始める。」

この文章は読んでもさっと理解し難いが、この文章を書くに際して、背景にあった彼の認識は次<>のようではなかったかと思う。

<福島における核惨事は長期間のスパンで見れば太平洋戦争より多くの犠牲者をもたらすかも知れない。しかし、犠牲者数の問題は量的な問題に過ぎない。最も大きなインパクトは世界史上初めてとなる日本および世界における原子力村ネットワークが民主国家である日本の国民を洗脳することにより、事実を覆い隠し、大惨事をもたらすであろうということである。
過去に人類が経験してきた第一次及び第二次世界大戦、ホロコースト、原爆これらは国家間における争いの結果であるのに対し、産業社会が国家を、国民の健康を支配するという、人類史上初めての、従来とは別次元の展開が起こるであろう。>

また今日の大沼安史さん(リンク7番目)のブログに次{ }のようなマイクロソフトの Windows95/98 設計者 ナカジマ・サトシさんのメッセージが英訳で世界拡散開始されたことが報告されている。

{「日本政府は、人びとが常に、わが子が癌や白血病になりはしないかと心配し続ける日常生活をつくりあげた。しかし、そのことを一言も表立って口にできない。まるで戦時中の日本に暮らしているようだ」★ ENEニュースはこうコメントしている。「これはもう、ほとんど全体主義の国だ(Like an almost totalitarian state)!」}


参考文献
1.:Alain-Marc Rieu ; March 2013;Asia Europe Journal, Volume 11, Issue 1, pp 65-78

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