小児甲状腺エコー検査、東海村および奈良への避難者

  • 2013/03/29(金) 20:52:59

甲状腺検査の対照群に関する詳細発表は今月末なので、今日は何度も調べてみたが一向に発表が見つからなかった。たまたま東海村の子供の甲状腺エコー検査を筑波大学(参考資料1)が実施した結果ならびに福島から奈良県近辺に疎開した子供たちについて民医連(参考資料2)の報告(但し、いずれも中間段階)あったので紹介します。

参考資料1の発信元は時事通信で{茨城県東海村は28日、福島第1原発事故を受けて同村が実施している甲状腺検査の結果を公表した。検査を受けた2〜6歳までの410人のうち、5歳児2人について今後の精密検査が必要との結果が出た。甲状腺に一定程度の大きさのしこりや嚢胞(のうほう)が認められたという。
 公表された結果は昨年11月5日から今年1月31日までの検査分。2人のほか98人は「経過観察」、310人は「異常なし」との結果だった。
 筑波大医学医療系の原尚人教授(乳腺甲状腺内分泌外科)によると、「原発事故の影響は考えにくく、現時点では住民に不安を与えるようなデータは出ていない」という。}

東海村には2-6歳児が約2000人いるので、該当者の約20%しか済んでないことになるが、その辺のコメントも、のう胞や結節の大きさの記述もなかった。言いたいことは検査の結果、要精密検査が必要な人が2人見つかったが、原発事故の影響とは考えにくいとのコメントのようであった。東海村の海岸近くに住む地域には3月25日時点でのヨウ素131の累積沈着量は100万ベクレル/平方mの試算もあるので、その辺との関連性に興味があった。従って、原爆事故との影響がないというコメントのためには被ばく線量の推定とか何か根拠が必要に思えた。
原爆事故との関連性を否定するなら、その根拠のコメントくらいあって良いように思った。

もうひとつは産経新聞の資料{ }で、東日本大震災県内避難者の半数超、甲状腺にしこりなど 奈良民医連という見出しだった。
{東京電力福島第1原発事故による健康被害の有無などを調べるため、奈良民主医療機関連合会は27日、県内に避難している72人に実施した健康診断の結果を公表した。甲状腺検査で、半数以上に、しこりや液体入りの袋状の「嚢胞(のうほう)」が認められたという。同会は「原発事故との因果関係は分からないが、継続的な検査が必要」としている。

受診した72人の震災当時の所在地は、福島19人▽宮城5人▽千葉7人▽東京17人▽神奈川24人。平均年齢は24・7歳。 この56%にあたる40人に、甲状腺エコー検査でしこりなどが確認された。
 内訳は、5ミリ以上のしこりや20ミリ以上の嚢胞が12人、5ミリ以下のしこりや20ミリ以下の嚢胞が28人。 福島県内で昨年、約9万5千人を対象にした健診では、44・2%にしこりなどが確認されている。 小さなしこりや嚢胞は健康な人にもあるが、大きい場合はがんの可能性もあるとされる。ただ、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、甲状腺がんが発見されたのが被爆後、最短で4〜5年とされている。}

3月9日ブログに書いたように子供の甲状腺エコー検査でA1とA2の定義をあいまいなので、甲状腺異常の比較そのものが困難なのが現状だと思う。

参考資料
1. http://www.jiji.com/jc/zc?k=201303/2013032800707&g=soc
2. http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00000035-san-l29

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