12月15日放送の「あさイチ」テレビに対するコメント

  • 2011/12/22(木) 00:45:57

この放送についてはいろいろ注文をつけてきたのに、忙しい事情があって12月15日の「あさイチ」テレビについて見なかった。1週間遅れてしまったが、幸いkiikocyanブログにその時の書き起こし文があったので、それを読みながら書くしだいです。

前回セシウム134のピーク値と読み取った値は、機械の調整不具合いで実はビスマス214との説明だった。このビスマス214は自然界に存在していることだった。ビスマス214の半減期を調べると20分である。このように短命な核種が検出されるほど存在するものだろうかと思った。

もし至る所に存在しているならばメーカは徹底的に機械調整している筈と思う。また、通常の分析測定では標準物質を用いて校正するが、そういう基本的なことも抑えてなかったとは随分お粗末だ。

また、10月17日放送時は通常より非常に長い時間を掛けて測定したので、ゼロ表示<本来は検出限界値などの表現を用いるべきだったので、その面では今回は進歩した>。
しかし、今回はヒトケタ数値であり、検出限界値が一挙にあがってしまった。

カリウムの測定については45億年に1回しか起こりえないようなミステリアスな出来事と以前書いた。
案の定、放送から2か月してもまだ説明できなかった。測定機の置いてあるコンクリートがカルウム40で汚染されたとかで検討中とのことであるが、カリウムの存在を放送後、知るとはあきれた。
また、カリウム40から出る放射線は鉛板で遮蔽すれば遮断できる筈である。

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のりりんさんへ

海水の場合、確か24時間くらいかけて測定したかと思います。測定装置ごと鉛板で完全に覆い、バックグランド値を限りなくゼロに近い値にしたそうです。したがって、測定する建物の設備環境も影響するかと思います。
実際にゲルマニウム半導体装置で測定したことがないので一般論からの見方になりますが、市販した機器を操作する者は放射線の知識はあっても測定機器の原理に疎いかと思うので、ビスマスを間違って読まないように詳しくマニュアル化すべきだったと思います。それでも間違えたら確かに何らメーカーには責任はないと思います。

測定ミスの責任

海水やその他の水は、サンプルを大量に採取して乾固すれば
固体である放射性物質を含んだ残渣だけを得ることができるので、
測定感度を上げるのが普通の固体試料よりも圧倒的に簡単なのです。

>市販されている機械で測定ミスが結構ざらにあるということは
>常識的に考えて測定器会社がつぶれることだと思います。

最初のほうのコメントの中で述べさせていただきましたとおり、
測定ミスは使用者が測定前に行う較正を誤ったことが原因なので、
測定器メーカーには責任はありません。

りんりんさん

あさイチの初回は0ベクレルで検出限界も示されてなかった。2回目のときは検出限界が7とか8ベクレル/kgが示されてあまりの高さにびっくりしました。測定に関しては北大環境科学院の渡邊教授が海水ですが0.1m (0.00001)ベクレル/Lの精度で測っておられますので教わってください。市販されている機械で測定ミスが結構ざらにあるということは常識的に考えて測定器会社がつぶれることだと思います。

ミス

私は人がミスをする理由を述べたのではなく、最初のコメントにある

>ビスマス214の半減期を調べると20分である。このように短命な核種が
>検出されるほど存在するものだろうかと思った。
>
>もし至る所に存在しているならばメーカは徹底的に機械調整している筈と
>思う。

の部分から、「調整が不十分だったためにビスマス214のピークを
セシウム134のピークと見間違えた」というNHKの説明は嘘で、実は
セシウム134のピークはあったのではないか、とおっしゃっているように
思ったので、この程度のミスはあり得ないことではなく、結構ざらに
ある、と申し上げたまでです。

のりりんさん

ゲルマニウム半導体検出器を使ったことがありませんが、市販されているものなので、普通のヒトなら測定できる筈です。やはり調整ミスということは機器を操作するヒトのミスと思います。
ヒトは誰でもミスをするものなので、その理由をあれこれ説明するより、ミスを犯さない方策を考えた方が建設的だと思います。

ビスマス214について(2)

1時間で1/8になるのはそのとおりですが、最初に述べましたとおり、
親核から次々と供給され続けるので、ゼロにはならず、親核の崩壊と
ビスマス214自身の崩壊がつりあう値に収束するのです。 
で、その値はどれくらい多いかと言うと、特に何の汚染も受けていない
試料や環境を測定した時に、だいたい3〜4本の目立ったピークが
出てきますが、それのうちの1本がビスマス214のピークなのです。
(残りはカリウム40、タリウム208、およびそれらのガンマ線が試料や
検出器内で相互作用を起こしたときに発生する陽電子が、同じく試料や
検出器内に存在する電子と結合した時に出るガンマ線、です。)  
逆に言いますと、ビスマス214のガンマ線が見えない試料は、非常に
特別に選別された材料のみなのです。   
なお、検出器によって検知される信号は、ガンマ線のエネルギーに
比例した電圧をもつ電気信号であって、メーカーが保証するのは、
ちゃんとエネルギーに比例した電圧が出るかどうかだけなのです。
その比例係数が実際にいくらであるかは、途中に使う増幅器の増幅率が
いくらであるかなどによるので、あらかじめ決まっているわけでは
なくて、実際に実験者が実験を行うときに、エネルギーがわかっている
ガンマ線源を使って較正する必要があります。これは実験者が毎回
行わなければならない作業ですので、実験者が未熟であれば、間違った
較正をしてしまうことはごく普通に起こります。(NHKだけでなく東電でも起きているはずです。)

のりりんさんへ

ラドンは確かに自然界に多量に存在していますのでビスマス214も至るところに存在するとおもいます。しかし、半減期が20分ということは1時間に1/8になることですので、濃度的には低い筈です。
また濃度的に間違えて測定してしまうような濃度が存在するならば、ブログに書いたようにピークの読み取りを間違えてしまうようなことがないように機械調整がなされている筈です。もし、メーカーの機械調整が不十分であっても人間がチェックするはずなので、装置のチェック段階で実験者がきずく筈です。他のピークを誤って読んでしまうなど私には想像できません。

ビスマス214について

>ビスマス214の半減期を調べると20分である。このように短命な核種が
>検出されるほど存在するものだろうかと思った。

ビスマス214は、ウラン238がトリウム234→プロトアクチニウム234
→ウラン234→トリウム230→ラジウム226→ラドン222→ポロニウム218
→鉛214→ビスマス214
という崩壊系列にしたがって崩壊することによって作られます。
一番最初のウラン238は半減期が44.7億年で、また途中のラドン222が
希ガスなので、世界中、いつでもどこでも存在しています。
ビスマス214が崩壊しても、その親核から次々と供給されるので、
いつも無くならないのです。

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