健康管理調査検討委員会はゴメリ以上の発生率でも被ばく影響否定

  • 2013/06/06(木) 01:01:58

今日開かれた福島県健康調査検討委員会(参考資料1)で福島県の子供17万5千人から甲状腺がん最終確定者12名、甲状腺穿刺による病理学的診断で15名(一般的な診断精度は90%)出たと報告された。これはチェルノブイリで最も甲状腺がんが発生したゴメリ地域の4,5年後における発生率より60%も多かった。
従って、今度こそ被ばく影響を認めるのかと思ったら、測定機器が向上したので、福島の2年後はチェルノブイリの4年後よりはるかに速いかの如き質疑もあったようで吃驚仰天した。
というのは一般的に固形がんが倍まで増殖するのに要する時間(倍加時間)は2,3ケ月なので2年も経てば約1千倍にもなる。
その上、測定機器の精度というが、B判定者は5.1mm以上の結節を有するものである。チェルノブイリ時代にも5.1mmの結節の大きさは測定できていた。

甲状腺がんの発症率が有意か否かの判定は統計学で自動的に行うべきものである。

私が所属していた学会では、目的とする影響(今回は被ばく影響)があるか否かの判定を行う場合、統計学者もしくは統計学に精通した専門家も加わり試験計画書に統計学的手法を詳述した。
従って、その計画書に従って統計専門家が統計処理し、検出力(P)で有意差があったかで判定された。
議論の対象は個々の症例で統計処理の対象に入れられない正当な理由があるかなどである。
また総合的な判定は、データのバラツキそのほかを勘案して当初の判定に予定した検出力(P)の数値だけでなく、別のp値を使った方がよいとの議論がされることはあっても、最初の試験計画書で行われた計算値は報告書から消えることはない。

これも甲状腺エコー検査の目的が県民に安心を与えるという記述だけであるが、その前提は被ばく影響がなかったという証明の上に成り立つのは自明であろう。

5時間ほど前の19時のNHKニュースで甲状腺がんの報道があるか興味を持ったがなかった(夕食中だったので)ようである。

統計学の暗黒時代はいつまで続くのだろうか? 
10万人の甲状腺癌が発症しても日本固有の国民病ということになるのだろうか?

参考資料
OurPlanetTV ch1 で映像で見れます。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1594
福島県「県民健康管理調査」検討委員会(150:57)

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  • 2013/06/16(日) 05:18:33
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