結城市副市長サイクリング大会で死亡(追加と修正)

  • 2013/07/29(月) 15:26:38

タイトルは今日(7/29)の新聞(茨城県版)に結城市副市長が昨日のサイクリング大会で死亡というニュースだった。49歳ということもあり、自転車好きということで長距離サイクリングにも常日頃から慣れ親しんだスポーツとのことだった。
最近ゴルファーなどのような野外でスポーツをする有名人の突然死のニュースが多い。
またバスやトラックの運転手が運転中に突然死する報道も多いが、事故の結果起きた被害に関する報道が主である。いずれの場合も、その後のフオローがなく作業中に突然死に直結するようなエビデンスの呈示が報道されることはほとんどない。

突然死は稀ではないがスポーツ中の突然死は年間約70例(参考資料1.
心臓突然死の原因3.スポーツの項に記載)しかないので稀といえる。
この場合、心臓の刺激伝導系における興奮伝達インパルスの遮断による心停止がかなりあるのではないかと想像している。

例えばAEDで刺激を与えたが心筋収縮が起きなかったというエビデンスがあれば心室筋における膜電位(心筋細胞の内側と外側の電圧差)が浅くなり(負電位が小さくなること)、脱分極ができなくなり、心筋細胞の収縮が不可能になることが想定できる。

スポーツ中の突然死の場合AEDを使用するケースは比較的多いように思うが、2年前福島の高校生がAED使用しても無効だったというニュースがあって以来、AED使用の有無に関する報道は一切なくなった。しかしこれでは、エビデンスの積み上げからの裏付け考察は不可能だ。

そこで考えられるのは実験面からの考察である。
新規の医薬品や農薬の場合には必ず動物試験が行われ、その結果に通常100倍の安全率をかけてヒトへの使用が認可される。

ところが、原子力発電所の建設では事故が起こらないという理由で動物試験も行われないため被ばく影響に関するデータは世界的にみても極めて少ない。
世界的にも法規制上では年間の許容被ばく線量が1mSvが主流であり、わが国の基準もそうである。しかし、癌以外のデータがほとんどないことを理由にヒトでの因果関係が証明されていないと主張されている。

豚の心臓はヒトに類似しているので実験的にセシウムを与え心電図のQT延長の閾値の量から用量反応関係の解析などの電気生理学的解析をすれば刺激伝導系の遮断による突然死の原因はあきらかになろう。

また、ECCRのBusby博士は心筋細胞は再生がほとんどないのでわずかな心筋細胞の壊死でも心不全が起こると主張している。従って、各種濃度のセシウム137で被ばくさせた後で、心筋細胞の光学顕微鏡的ならびに電子顕微鏡的に観察すれば心筋組織像からみた不全面での解析も進むであろう。

心筋梗塞や脳梗塞の実験的解析にはラットのような小動物でいけると思うが血栓形成の増悪因子であるMCP-1のようなサイトカインの定量をすれば心筋梗塞あるいは脳梗塞に関する血栓形成面からの解析も進むであろう。

ここまで考えたところで、琉球大学の蝶の研究費助成打ちり問題に気付いた。
昆虫での研究という安価な研究費で、しかも成果が出ても、人間との間にギャップから直ちに結び付けられない基礎研究に対しても、放射能の被ばく影響が明らかになることに結びつきそうな研究は迅速に研究費をストップされるという異常な事態に日本はなっている。福島の鳥や昆虫の研究をしているサウスカロライナ大学のムソー教授も2年目になると日本側の研究者からの協力が得られにくく(手弁当でしか協力できない状態か?)になったようである。福島には野生ザルが棲息しているので、その面からの日本の協力があれば国際的にも高い成果があるのに残念に思った。

1919年生まれの内科医であり、評論家でもある加藤周一先生が最近、書かれた本(参考資料2)から考察を書かれたブログ(参考資料3.ブログタイトル;逝きし世の面影)を読んで、現時点の日本の現状は1945年の敗戦直前と全く同じだということを知り暗澹とした。
⇒参考資料として提示しましたので、内容は割愛しますが、是非お読みいただければと思います。

私が小学校2年生の初夏には空襲が激しくなり、通学路も危険となったので、生徒は近くの集会所(今でいえば公民館に相当、雨をしのぐだけの粗末な建物だったが畳はあった)に集まり、先生が集会所に来てくれた。生徒は1〜6年生がひとまとめなので大した勉強はできなかったし、食べ物も少なく大変だったが、大人である先生が危険を引き受け、子供を守るという精神は立派だったと今つくずく思う。
あれから68年が過ぎ、現在の生活水準は格段に向上した。
しかし、今の大人は子供を大切にする精神を失ってしまった様である。交付金さへもらえれば、放射線に感受性の高い子供が被害を受けようが全くかまわない精神構造になってしまった。恐らく、子供に起こる被害など真剣に考えたくない、安全というヒトの考えがあればそれに盲目的に従うのが一番イージで楽をできるので、その選択しているだけのように思える。
本当に子供のことを考えるならば、チェルノブイリという先例があるのだから真剣に学ぶべきである。

チェルノブイリ事故後は先例がない暗闇状態であった。WHOは事故2年後に、原発事故作業員以外のひとには、これからも明らかな影響は出ないであろうと予測した。
しかし、子供の突然死が頻発してくると、バンダージェスキー博士は子供の突然死とセシウムとの関連を、病理解剖により必死に追求した。
結局、チェルノブイリ事故では100万人の犠牲者を出した。この100万人は医学誌などの報告も基にした集計であり、実数は何倍にもなろう。

福島原発事故による死者は一人も出ていないし、これからも出ないであろうという話は公聴会における電力会社の課長の話だが、この話を思いだしたとき、太平洋戦争末期において、竹やりで一人一殺と訓練していた青年団員を思いだした。これこそ、加藤周一さんのいう終戦間際の状態が現在と同じだということに通じるものと思った。

被ばく影響を隠ぺいし続けても、放射線による多様な生物影響は奇形や死という形で必ず表面に出てしまう。
従って、被ばく影響を隠すことでなく、正確に把握し、有効な対策を立てることが我々に残された道だろう。
そういう観点に立てば、研究費の使い方も180度変えるべきである。

即ち、被ばく影響を正確に把握することと物理的および生物学的にも放射能による影響を軽減できる研究こそ最も重点的に行うべきである。

例えばリニア新幹線を作ったところで、人口が大幅に減少し、健康な子供が半分になっては無駄な建設であること自明である。
日本人の能力が問われている問題と思う。

次は話題が変わるが、
子供の甲状腺がんは約10万人発生する可能性がある旨書いた以降の情報はあまりないが、次に述べるような散発的に入る状況は先の予測が甘すぎる可能性が高くなってきた。

福島の子供の甲状腺エコー検査をした医師によれば、まだ例数は決して多くはないが、ハチの巣のように見える例が約半数くらいあるということであった。しかし、このような報告は福島県立医大からはでていないので、更に例数を積み重ねたいということであった。しかし、ハチの巣状態の観察は別の医師も確認しているとのことなので、観察は正しいものであろう。初めての所見なので、発がん性との関連性は全く分からないが、今まで報告されていない所見が報告されるということは量的に強いのか核種の複合的相乗作用によるものか何らかの原因がある筈と思うし、良い兆候との予感はしない。

また郡山市の二次検査では3人中2人も細胞診診断で陽性(県発表では疑い)が出たので、その後の発表を遅らせたのか、検査の実施が遅れたために発表できなかったのか、どちらかであろう。

第3年度に入り、もっとも注目されるいわき市もこれから本格的に始まる。もし高率で起きるならば、この時のプルームは静岡県まで達しているので、関東圏を少し超す広範囲な検査が必要になろう。

久しぶりに書いたので書く項目が多くなり、複雑になってしまったためか、読み返したら論旨が明確でなかったのですっきりするよう修正しました(7月31日記)。
8月下旬になったら書ける余裕もできる筈なので、セシウムとカリウムのチャネルに対する差について、物理学および生理学面より書きたいと思っています。

参考資料
1.    http://allabout.co.jp/gm/gc/301874/
2.http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A8%E7%A9%BA%E9%96%93-%E5%8A%A0%E8%97%A4-%E5%91%A8%E4%B8%80/dp/4000242482
3.http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/28d14142157fc73bec08215e377cee06#comment-list

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