半祝スパコン「京」が世界一の性能達成

  • 2011/06/24(金) 21:50:18

一斉にニュースが流れ、祝いムードに水を差すようで気が引けるが、半分祝い、半分批判するという意味で半祝いと私もはじめて使う表現を思い付いた。

昨晩投稿したが、今朝大幅に追加訂正した。しかし、本質的な違いはない。

計算が1秒間に1京(1万兆)回できる能力を有する富士通製スーパーコンピュータ「京」が一瞬(2ケ月位か?)でも世界一を達成したことで初期の目的を達した。その意味では祝とするが、費用対効果でこれほど劣るスパコンは珍しい。
このスパコンは1000億円の巨費と10メガワットという福島原発1号機の20%の電力を消費する怪物である。

もし富士通がこのスパコンを構成する特製パソコンを組んだスパコンを国内外を問わず1台でも売ることができれば、半でなく大の字に喜んで変更する。

事業仕訳で有名になったが、何故2番では駄目ですかとの質問だけが浮き彫りになったのが、オリンピック競技を連想させ、拙かったと思う。
費用対効果、あるいは性能面での電力消費量の比較、具体的な使い易さとかの質問をすれば推進者も困ったと思う。
それとも質問者の意図に反する展開になったのは文科省の役人の知恵が上だったろうか?いずれにしても日本のメディアが日立やNECがプロジェクトから何故降りたかさへ考えずに大衆を扇動したのは問題だったと思う。

もうかなり前になるが、工業技術院が中心となり、革新的な第五世代計算機プロジェクトが発足した。このプロジェクトは世界の関心というより各国のコンピューター産業に脅威感を与えるほどの大きなインパクトを与えた。しかし、革新的なるがゆえに期限内に目標を達成できなかった。それでも、その時得られた各要素技術はいろんなところで応用されたはずで、それが成果だったので決して無駄にならなかったと思う。野心的な計画を立案し、実行されたプロジェクトリーダーにはご苦労様という言葉しかなかった。
研究は目標を高くすればするほど失敗のリスクが高まり、逆に低くすればするほど達成できる。
ところが、なにか成果をと考えたためか、当時スパコン演算速度の世界一を達成(正式報告書ないが)したが、そこまでする必要はなかったと思う。

私の考えをこの機会に書かせてもらえば次のようである。消費電力の大きいパソコンを数多く並列にならべれば確かに世界一は容易に達成できるが、それ以上の発展性はない。
それより、夢のある量子計算機の基礎研究に使うべきと思った。もし量子計算機が実用化されたら、一京スパコンでさえ今の電卓なみにしかならないと思う。

今回1000億円もの税金を使ったわけだから、後世のために、プロジェクトの理念から運用実績までを含む正式レポートを公開していただきたい。
<引用はご自由に>

地下水被ばくを防ぐため、遮蔽壁設置を急げ

  • 2011/06/24(金) 10:14:40

政府は東電に丸投げのように見え、東電の考えはいつも一番楽観的な事態を想定し、いつも外れている。
海外では、このことを称して一歩前進、四歩後退を繰り返しているという。
最も海外の評判は結果がすべてなので良い結果さへ出せれば一挙に逆転する。重要なことは事態を的確に把握し、把握できない場合はむしろ厳しい状況を想定し、全力を挙げるべきである。

現時点で特に心配しているのは次の2点である。
メルトスルーした核燃量が格納容器を破りコンクリートのカベまで落ちたかということである。圧力容器より格納容器が薄いので圧力容器を破った核燃料が更に下に落ちることは当然考えられることである。
確認方法は知らないが、確認が緊急課題である。確認できなければ、落ちたものとして、新たな対策を至急始めるべきである。
コンクリートを破れば地下の岩盤までいくのは結構早やそうである。
岩盤上には地下水脈があるので、高度に汚染される。高度汚染水の拡散防止に
遮蔽壁が必要であり、その設置を急いでいただきたい。

その次は4号棟の原子力建屋が傾いていることで崩壊の恐れがあり、補強工事中とのことだが震度6の地震に耐えられるまでなっただろうか?
ここの原子炉は定期検査で空だが上部にあるプールから燃料棒が飛散する事態は想定外のことなので、海外核専門家はこの時は大惨事をにいたるとみている。

それからつい先ごろまで私も知らなかったが、4号棟隣にある小さな建物のプールに1400本弱の使用済み核燃料が保管されており、ここから白煙があがっているようだというブログも読んだ。このプールにもし異常がある場合には至急公表していただきたい。
<引用はご自由に>

三木谷社長の経団連脱退を祝し、新たな発展に期待

  • 2011/06/24(金) 08:43:34

5月末三木谷社長が経団連脱退をツイッタ−上でほのめかされた時、すぐ脱退支持をブログにも書いた。

経団連が戦後からの復興期におけるキャッチアップの時代に大きな役割を果たしたが、それは20年以上も前のことだ。
過去20年の経済低迷期にも新たな革新的なビジョンも示せず、時代の動き<一例をあげれば一昨日書いたスマートグリッド技術>も読めず、大手町の豪奢なビルの中で過去の遺産を守るだけの老人クラブのように思えた。
その結果、世界各国で現在進行中のグローバルゼーション化に日本は完全に乗り遅れていると思う。

グローバル競争時代に入った現在、国際感覚に秀でた若いたちが明日の日本を担うしかないと思う。
しかし、一人では動かすことはできない。当面はIT企業を中心とした同志と発足するとしても、将来はエレクトニクス企業、自然エネルギー関連企業、商社とかそのほか多くの企業と連携して、日本が時代を先導できるような形で活躍していただきたい。

<引用はご自由に>

鼻血と下痢は複合放射性粒子との接触により起こる

  • 2011/06/23(木) 08:25:53

複合放射性粒子とは自分がタイトルを書くために今考えついた言葉なのでひょっとしたら初めてかも知れないので説明する。
今回の福島原発事故により飛散した粒子は風にのり3月18日以降全米各地の200箇所のモニタリングポスト(RadNet)で測定された。測定された核種は数多くあり、通常の外部被ばくでは問題にならないベータ線やアルファ線も含まれていた。 従って、複合放射性粒子とはガンマー線を含めた3種混合放射線が付着した粒子である。

大手新聞が癌患者に大量放射線照射しても鼻血や下痢が出ないので、低線量放射線で鼻血や下痢が出ることはないと報道している。
しかし、この文章は二つの間違(●)の上に結論付けられている。

●放射線照射から出る放射線はガンマー線である。一方、今回の被ばくでは同時にベータ線もアルファ線も含まれた複合被ばくである。
●治療のための放射線照射は癌細胞に焦点が合わされており、鼻腔粘膜表面あるいは小腸粘膜表面の細胞は影響を受けないように設定されている。

粘膜表面の細胞の壊死から鼻血に至る過程においては、かなりの個人差が出る気がする。しかし、鼻血という症状はクリアであり、鼻血を出し易い人、出しにくい人などの過去歴も各人がわかるので、今まで鼻血の経歴を元に照らし合わせた上で正確に記録し、集計すれば、明確になろう。
花粉症は健康なヒトには起こらない。従って、免疫メカニズムが分からない時代は単なる特異体質と称されたことを忘れてはならない。

次に、複合放射性粒子が消化管を通った場合、特に強い影響を受けるのは小腸である。小腸の内面は無数の襞があり、その襞に絨毛が覆い、総面積はテニスコートほどの広さになる。放射性セシウムからの直接被ばくの場合、主にγ線の影響を受けるがこのケースではβ線の影響を強く受ける。そのほかストロンチウムもβ線を出す。プルトニウムの出すα粒子(ヘリウム原子核)のエネルギーは強く、絨毛細胞に決定的な損傷を与えるであろう。
下痢もしくは軟便は一定量以上の複合被ばくをすれば、ほとんどのヒトに起こる普遍的現象のように思う。

今回の福島原発で起きた放射能汚染はプルトニウムの比率が高く、また直接被ばくの影響も極めて小さな複合放射線内部法ばく型(原爆、チェルノブイリ、福島の比較、2ケ月くらい前のブログ)が特徴である。

放射性核種の目録(inventory)もない状態で、私たちが後世代のためにできることは、客観的で正確な詳細な記録を残すことしかない。

<引用はご自由に>

スマートメーターの各国の進捗状況と我が国の経緯

  • 2011/06/22(水) 09:31:41

スマートメーター普及はヨーロッパがまず実績を示したので書いた。しかし、片手落ちなのでほかの状況についても述べる。
アメリカは2009年度1000万台、2013年5000万台(普及率30%)、2020年(100%)、
隣の中国は今年5000万台達成見込み、2015年1.7億台、2020年(100%)である。
普及速度については10-20%くらいの普及から100%に至るのに10年くらいかかる国が多いようである。まず大口を抑えた後、電力メーターの買い替えサイクルの10年に合わせて交換するのがスムーズということにあると思う。

数年前、グーグルをはじめとするIT企業なども参入し、シリコンバレーはスマートグリッド開発に熱く燃えているというような記事を読んだ。その時賛成意見を書いたが、日本の電力の安定供給力は世界一であり、能力のない国が苦し紛れに考える(註:今考えるに本当の理由は後に述べる交流サイクルと発送電分離であろう)ことであり、無視すべきが主力意見だった。
官僚のなかにも先見性のある人は当然いたと思うが経産省電力グループにはかなわなかったと想像する。それで日本では封印されてきたため、各国の動きも一般にはあまり知られなかった。

太陽光、風力、地熱、バイオマスなど多様の発電を効率よく利用するときには全国一律のスマートグリッドが必須であろう。
ところが我が国ではほかの国と違った二つの大きな課題がある。一つは電力の周波数が二つあることと、発電と送電が一体で運営されていることである。
私はこの際、大変でも周波数の統一と発電と送電の分離を同時に解決すべきと思う。

一方、我が国の民間企業の動きは素晴らしく、スマートメーターについては世界トップのスイス企業を先月、東芝が1900億円で買収した。老舗の専業メーカー大崎電気工業も再来年は1000万台の生産を予定し、健闘している。

<引用はご自由に>

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