破綻したICRP説を今なお信じて行動する日本政府、学者、メディア

  • 2011/08/15(月) 20:46:17

国際放射線防護委員会(ICRP)の科学部編集局長(Scientific Secretary)を20年務めたJack Valentin博士は辞任直後の2009年にICRP説では内部被ばくを900倍も過小評価している可能性のあることを認めた。
そして、博士はICRPモデルを原発事故に適用することはもはやできないと告白した。
その時のビデオは次のURLで見ることができる。
http://vimeo.com/15398081

ICRPモデルが間違っているということを認めたのはICRPの顔として活躍した同氏だけではなかった。世界中の国々から証拠は続々と登場し、ICRPモデルが間違っていることを理論的にも示すことができるようになった。チェルノブイリ事故の疫学も年数が経過し、精度もあがり疫学面でのバックアップも可能になった。
以上の理由から、欧州放射線リスク委員会(ECRR)議長のクリス・バズビー博士は欧米での40件以上の訴訟ですべて勝てた。

しかるに、日本政府は未だにICRPモデルが正しいと信じ行動している。

ゲノム科学のような新しい分野の知見を積極的に取り入れることもせず、チェルノブイリの論文では被ばく量もわからず、測定項目も統一されず論文の完璧さという観点に立って考えれば欠点だらけかもしれないが、いくつかの論文に共通に横たわっている真実をつかむように努力し、予測されるような心配に対しては積極的に取り組んでいくべきだったと思う。

過去には戻れないので今からでも妊婦や子供にとって何が重要かを考え行動すべきと思う。
<引用はご自由に>

NHK報道、直接被ばくと内部被ばくが混同

  • 2011/08/15(月) 11:15:05

今日の7時のNHKニュースを見ていたらおかしなことに気付いたので書く。
ある老舗の酒造メーカーが米の生産地の田圃に電柱のように高いポールを立て、そこに放射線線量計を取り付けている状況が放映された。 社長はこの線量計の数値を常時モニターして消費者に安心してもらえるようなことを話していたが、これは完全におかしい。

NHKが放映し、消費者に安心してもらえることを期待して放映されたわけで、全ての関係者の内部被ばく問題に関する知識がほとんどないことを意味していて、事態は深刻だと思った。

米の放射線量は空間線量と関係なく放射性セシウムが稲に付着するか、根から吸収することにより起こる。この場合には非常に局所的な濃淡が激しいので細かな測定が最も必要である。これは先に発表された放射能プロジェクト下記URL参照してください。 
http://doc.radiationdefense.jp/dojyou1.pdf
上記数値からできるだけ細かな測定が必要なことがわかる。

先月時点だが、検査態勢が一番充実しているのは茨城県だがそれでも4台しかなく、農産物を検査できるのは週に平均10サンプル程度とのことである。これでは牛肉問題の再現になりかねない。
一方東京都の人口にも満たないベラルーシで1日3万以上の食品サンプルを検査体制ができている。
従って、我が国も早急に30万以上の食品サンプルを検査する体制を一刻も早く作るべきである。
今我が国では2000万円もするゲルマニウムカウンターで測定していて、放射能事故が起きても何も対策をしてこなかった政治の怠慢にある。
今後作るのはもっと安く、測定も迅速にできる半導体を利用したイメージングベースの測定機であり、早急に増産し体制を作るべきだ。

もし、いい加減な測定で米においても牛肉と同じようなことが起きたら、主食であるだけにその影響は実害になって大惨事に至るかもしれない。

テレビ解説者はセシウムとカリウムの最外殻電子軌道は同じだから同様な作用を示すと解説している。しかし、原子の大きさがセシウムはカリウムより2周りも大きいので、細胞膜にあるチャンネルを同様には移動できなく(カリウムイオンの通りを悪くして不整脈を誘発、生理学研究者はセシウムをカリウムイオンブロッカーとして使うことがある)、その挙動はかなり異なる。例えば骨格筋にはあまりいかず心筋に集まるようである。神経インパルスの集合体である中枢神経系でもかなり大きな差があるようである。そのほか遺伝、生殖、免疫など多方面にわたっており、なかなか進まないが、英文版より裏付けを取りながら順次報告していきたい。

先日の内科の児玉教授による国会での熱弁も、翌日の新聞ではほとんど報道されず、ネット住民と一般大衆の間には知識のものすごいギャップが出来てしまったと思う。

ネット住民は93歳のStephane Hessel の言葉"Indignez-vous!" 「憤慨せよ!」の気概をもって訴え続ける必要があろう。真実を知っているネット住民が行動しなければ日本の未来は暗澹たるものになろう。
<引用はご自由に>


福島の子供甲状腺被ばく、最大35ミリシーベルト

  • 2011/08/13(土) 21:59:31

先ほどのNHKニュースで、13日、東京で開かれた日本小児科学会で、広島大学の田代聡教授がタイトルのような内容を報告した。

田代教授らのグループは、国の対策本部の依頼を受けて、今年3月下旬、福島県いわき市や飯舘村などで、1149人の子どもを対象に甲状腺への被ばく量を調べる検査を行った。

その結果、およそ半数の子どもの甲状腺から放射性ヨウ素による放射線が検出されたということです
検査の結果は、来週以降、国の対策本部から子どもや保護者に通知されることになっているということでした。

3月下旬実施したら4月上旬には報告できるはずだし、学会発表より先に個々の親に報告すべきである。これでは学会発表のために国費を使って検査したようなもので、順序が逆である。

田代教授によりと、甲状腺への被ばく量は100ミリシーベルト以上に達した場合に健康に影響が出るとされています。しかし、今回検出された放射線から換算される甲状腺への被ばく量は、子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値ではない」ということです。また微量なので将来、甲状腺がんが増えるとは考えにくいが、万が一の場合にも対応できるよう継続的な健康管理が必要とのことでした。

100ミリシーベルト以上でしか影響が出ないというのは広島・長崎の原爆による直接被ばくを中心にしたデータに基づくものです。現在の全米科学アカデミーやECRRの考えは100ミリシーベルトにしきい値(この用量以下は作用が出ないという考え)があることを否定しているし、内部被ばくを中心に考えている。

それともうひとつは年齢差からくる感受性差である。子供の年齢が書いてないが年齢分布上ゼロ歳も必ずいるのでその感受性の高いところを入れれば35ミリシーベルトは発がん性があってもおかしくない量といえるであろう。

さらにピークが3月15日頃とすると3月下旬が23日位からだった場合ヨウ素の線量は半減しているので実際の被ばく量は2倍する必要がある。

以上から一部のヒトでは十分起こりえる値と判断した。

いずれの考えが正しいかは8年後くらいにははっきりすると思う。

<引用はご自由に>

米、ロス近郊、半世紀放射性セシウム残存、水で流れにくい

  • 2011/08/13(土) 18:56:43

カリフォルニア州ロサンゼルス近郊にある実験用原子炉で1959年燃料溶融事故が起きたがその詳細は報告されなかった。
実験用ということもあったかもしれないが近隣住民には詳しいことが知らされなかったことから、核の隠ぺい体質は各国とも似ている様に思える。ただし、アメリカの場合、公文書は30年後公開されることになっている点が日本と違う。1989年になって、エネルギー省からの詳しい報告書が公開され、近隣住民の知るところとなった。

1980年までに全原子炉は解体され周辺の土壌も一部除去したが不十分であることがミシガン大チームの調査で分かった。研究所から3km以内の住民に対する甲状腺などの癌の発生率が今でも高かった。

放射線量の強さについて具体的数値が記載されてないので、判断が難しいが、気になった点を以下書く。

52年も経過してもなお甲状腺がんの発生率が多いという点について、チェルノブイリでも年少者の甲状腺がんが減ってきたのに現在は高齢者の甲状腺がん増えてきていることから、セシウムも甲状腺がんに何らかのメカニズムで関連している可能性も無視できないと思った。

原子炉解体後実施した土壌除去作業が不十分であったことから、除染作業を甘く見てはいけないことが示唆された。もちろん、福島の年間降雨量はロスの4倍位多い利点のように考えられるが「ブラジル・ゴイアニア被ばく事故」を調べていたら屋根に付着したセシウムは激しい雨にも拘わらずほとんど減少しなかったとの記述があったことから降雨量の差を期待すべきでない。
なお、同事件は廃棄された医療機に入っていた51兆ベクレル(重さ93g)放射性セシウム単独による事故であり下記URLで読めます。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-03-02-04
<引用はご自由に>

この豊かな大地は私たちが子孫のために預かっているものだ

  • 2011/08/12(金) 16:59:21

タイトルはあるインディアン部族において代々受け継がれてきた言葉だそうです。

豊かな自然に恵まれた大地を放射能で汚染した私たちの世代は、汚染を最小限にすべく最大限の努力をして次世代に引き渡すのが人間としての当然の行いであろう。

環境庁が放射線でひどく汚染された瓦礫、汚泥の各地での処理を容認したということであきれた。

私たちの世代が豊かな自然を破壊したまま、我々さへ楽をすれば良いといって、平気で次世代へ引き渡してしまうだろうか?

私は前から書いてきたように福島原発の隣接地に広大な土地を買い、そこに集積するのが最良の方法と思う。

広範囲に分散した放射性物質は、今度は収斂する方向にもってくるべきである。

いまから日本全国に汚染を拡大しようとする戦略は発がん率を全国一律にして、発がん訴訟を不可能にする戦略のようにも取れてしまう。

こんなやり方をしたら、将来全国各地にミニホットスポットが乱立し、また地下水汚染もいたるところに発生し、大変な事態が起こりそうである。そのときの除染費用はとてつもないものになろう。

何より人間としての道徳観に問題があろう。
<引用はご自由に>

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